短編2
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トドケモノ/中身

天井を見つめる…。

「ポストには何があるんだ…」

気になって余計に眠れない…

つい考えこんてしまう。

あの足音は女性のヒールかそれとも男性の革靴か…。

恐怖がかさなり恐怖がます。

人は全ての因果を結びつけたがる…。

「ポルターガイスト」

霊体が同調し幻覚をみせる。

精神を蝕み肉体を壊す為…。

そう…。

霊体が唯一できる、率いれる手段。

哀れみ、恨み、悲しみ…。

通常、死後に欲望はもたない。

肉体が死に、業を成し遂げた清い精神のみが浄土する。

「霊体」

死後も欲望を抱き、浄土できなかった精神がその地に留まる。

穢土…。

哀れみ、恨み、悲しみを抱き、人に同調し幻覚をみせ精神を蝕み肉体を壊す。

そして率いれる…。

5分位たったろうか…。

「トイレにいきたい…」

秒針の音が「カチッ…カチッ…」と聞こえる。

時折ミシッミシッと天井が軋む。

「おしっ!」と意味のない気合いを入れトイレへと向かう。

寝室をでると右手に玄関がある。

足音を思い出す…。

玄関をすぎた右側には風呂場があり風呂場の対面には洗面器がある。

トイレはその先。

丁度、玄関をすぎる時…。

「カッカッカッカッカッ…カッカッカッカッカッ…」

また足音だ…。

しかもまた玄関の前で鳴り止む…。

恐る恐るドアスコープから覗いた…。

「…」

誰もいない。

トイレへと向かう。

「ジャァー…」

水が流れる音にビクビクしながら洗面台へ。

鏡…。

鏡に映る玄関。

直視できない…。

黒く揺らぐ靄が見えるから。

人影。

「…」

心臓が高鳴る…

「カッカッカッカッカッ…カッカッカッカッカッ…」

また足音だ…。

「同調されている…」

再び玄関で止まる。

「わかったよ…」

小声で独り言をいいながら玄関のポストをあける・・・。

紙切れがあった・・・。

くしゃくしゃになっているA5程の大きさの紙切れ・・・。

玄関灯の明かりがドアスコープから紙切れを照らす・・・。

キーンッと耳鳴りがなり続く・・・。

思わずため息をついてしまう・・・。

『 み つ け て 』

紙切れには殴り書きで書かれている。

再びドアスコープを覗く・・・。

そこにはずぶ濡れの男が鼻上までジャンパーのフードをかぶりにやけている・・・。

怖い話投稿:ホラーテラー 教祖さん  

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