短編2
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私とワタシ

眠い。眠い。

今日も大学をサボって寝てしまった。

 よく翌日、私は久しぶりに学校に行った。

 「おはようM」

 「昨日も休んじゃった単位やばいなぁ」

 「昨日来てたでしょ。どうしたの。でも、Mなんであんな遠い席に座ってたの。」

R達が話しかけても逃げていったという。

 それ、私じゃないよ。だって私寝てて…

 影武者を誰かがやってくれているならありがたい、と思った。

 その次の週も私は寝てしまっていた。

 眠い。眠い。

 目が覚めるとすでに夕方だった。

 「ちょっ待ってよM!」

窓の外からRの声が聞こえる。バタバタバタバタ。

 カチャ。 スーッ とドアが開く。

 え、何か入ってきた? 

 バタバタバタバタ。階段をかけ上がってくる音が聞こえる。

 「MM!開けてよ!」

Rの声だ。

カチャ。

 「どうしたの?」

私は尋ねた。

 「どうしたもこうしたも、Mが逃げるから追いかけてきたんだよ!」

Rは言う。

 そんなはずはない。私は今まで…

ドン!何かに思いっきり押された。

 イテテテテ、何が起こったの? 

 前を見ると私がRとしゃべっている。

 そんなはずはない。だって私は私で…

と自分の体を見た。

 無い!体がない!

 Rとしゃべっているワタシは 私の方を見て、にやっと笑った。

 そんなこんなで私はそのあと大変苦労したのだ。

 でも今はこうやってキーを打つことだってできる。

 アイツと同じ手口を使ったんだ。 

 もっとも、もう私、じゃないけどね。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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