《河童を見ました！》
この書き出しを見て皆様はアホかぁ？と思われるでしょうがコーヒーブレーク的に読んで下さい。
十数年前まだ自分が中学生で夏休み中の出来事。午前中から仲間の家に４～５人で溜まりゲーム、漫画読書などでゴロゴロし自分は(幼児期なら大概の子が読むであろう)妖怪大全集なる物を読んでました。
そろそろ他の仲間達と合流し昼食にするかって街をチャリで異動中バス停で待つ〝それ〟が目に飛び込む。
背の低い小太り体型、ベルト位置の上げ過ぎで股に食い込む〝つんつるてん〟のズボン、右肩から左下にベルトを短くし幼稚園児の様に抱えるショルダーバッグ、それだけでも俺ら砕けた中学生の笑いを誘うファッションセンス。
ターゲットに接近！その瞬間 妖怪大全集の内容が脳裏を過る…〔妖怪の中に日頃は人間に化け人と同じように生活してる種類も有り、【河童】も、そうらしい〕
《マジかよっ！?》
遠目では判断出来なかった容姿が確かな物に。
『カッパだ』思わず大声で叫ぶ。
頭頂部は直径１５㎝程の綺麗な円を描く見事な薄毛、円の周りは跳ね上がった固そうな髪、肌の色は緑じゃないが赤ら顔、上手く表現出来ないけどタカ＆トシのトシが言われて
怖い話投稿：ホラーテラー 兄Ｊさん
作者怖話