中編3
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藪知らず

はじめて書くので、誤字脱字もあり読みにくいかもしれないが、勘弁してほしい。長いので暇な人だけ読んでくれ。

それを感じる様になったのは、小学校2年生の頃。

千葉県にあるその場所は「禁足地」と言って、人が入り込めない場所になっている。

神聖な場所として昔からその地域では言い伝えられており、年配の方達は入ることはないし、子供には「神隠しにあうぞ」と脅しその場所で遊ぶ事を嫌がるが、そんなものに子供の好奇心が勝てる訳がない。(幸いにも僕の親は転勤族で、地域に親戚者はいなかったので、叱られることはなかった)

周りの友達を集めては口止めをして、その場所でかくれんぼや鬼ごっこ、秘密基地を作って遊んでいた。

いつもの様にかくれんぼをしていた時の事。鬼から隠れる良い場所を探していると、落ち葉がたまってこんもりとしているのを見つけた。

身を伏せたら見つからないと思い近づいた時、そのこんもり小山につまずき転ぶと、落ち葉がめくれて祠が顔出した。

かなり落ち葉や枯れ木が積もっていたがどかしていくとその祠は米俵くらいの石を削って作られており、狐も彫られていた。

かくれんぼを中断し、皆を集めてその周りを綺麗にした。そして誰が言うでもなく、「僕達のお稲荷さんを守り神にしよう」ということになった。

それからはおやつを持ちよってはお供えし遊ぶのが日課になった。

ある日、いつもくる剛が来なかった。風邪でもひいたのかと思い、帰りに剛の家に寄ってみると元気な剛がそこにいた。

僕「具合が悪い訳じゃないんだ?今日どうしたの?」

剛「ん……実は、……お婆ちゃんに…言っちゃった」

僕「なんで言うんだよ。あそこで遊んでるのは秘密だろ?」

剛「…だって…」

そこへ、剛のお婆ちゃんが来てひどく叱られたのは言うまでもないが、言うことを聞く気は全くなかった。

しかし、次の日学校の朝の会で担任に

「あそこで遊んではいけません」

と再び注意をうけた為、僕も剛以外の友達も秘密基地に行こうとする者もなくなり1ヶ月ほど経った。

それから僕は毎晩同じ夢を見た。

あの場所で皆と遊んでいるのだか、顔の知らない女の子が一人まじっている。

顔はわからないが、ずっと前から友達であるような懐かしい気持ちで目覚める。あそこへ行かなきゃというおもいを抑えられず行く事に決めた。(皆も誘ってみたが、口を揃えて断られた)

不思議と一人で行く事に恐れはなく、お供えのおやつを持ってあの場所へ足を踏み入れる。

祠を綺麗にし、秘密基地に行くといつの間にか眠っていた。

寒気を感じ目を覚ますとお菓子を持った女の子が僕の前におり

「お腹すいたでしょう?」と、お菓子を差し出された。

そのお菓子は、紛れもなく僕の持ってきたおやつ。

「来てくれたんだね。寂しかったよ」

そこで、はじめて夢の女の子と気づいた。

「もう一人は嫌。一緒にいよう」

と、言うと消えてしまった。

まだ、自分は眠っていて夢を見ているのかと思っていると

「夢じゃないよ。ずっと一緒にいよう」

と、頭の中に直接響いた。

母親の声で目を覚ますと、そこは自宅?

見なれた家の中ではなく、他人の家にいると思ったが、目の前には母親。

家から出ると夕暮れの知らない町並み。

パニックになった。

母親「どうしたの?」

急に家から飛びたした僕を心配して、玄関から声をかけられた。

僕は今まで起きた事をすべて話すと、

母親「はぁ?何言ってるの?あなたはもう6年生でしょ?千葉からは引っ越してここは埼玉よ」

僕には母親の言う4年間の記憶がまったくない。

浦島太郎になった気分だった。

母親「バカなこと言ってないで、夕飯食べなさい。」

テーブルに着くと

母親「今日はあなたの好きな唐揚げよ」と並べられた料理を見て、好きな食べ物が変わっていない事に安堵した。

母親「どうぞ召し上がれ」と僕の前にはこばれてきた味噌汁といなり寿司。

いなり寿司??

なんでいなり寿司なのか聞こうとした時、

「オナカスイタヨ。ハヤクタベヨウ」

頭の中で小さく響いた。

怖い話投稿:ホラーテラー 黒霧島さん  

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