短編2
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○保 ○子さん

自分の地元は結構マイナーな離島なんだけど、離島故か?それなりに曰く付きの場所があった。

そんな島にテレビの取材が来ることになった。

10年以上前かな。

当時の心霊番組には必ず出ていた○保○子さん。

あの人がうちの島の心霊スポットを片っ端からロケする企画があったらしい。

小さな島だからテレビの取材とかあれば必ず島民の3分の1位は野次馬で現場に行って、誰がかっこよかっただの綺麗だの、束の間の酒の肴になるんだが、今回の取材に関しては話が出てこない。

そこで母に聞いてみると、

「あぁ〜、あれね、なんでも羽田から飛行機に乗って島まできたらしいんだけど…」

○保さんやテレビクルーの方たちは飛行機に乗って島の唯一の空港の滑走路に降りたらしいが、どうやら○保さんの様子がおかしいらしい。

ガタガタ震えて、○保さん、

「ここは怨念が強すぎます!こんな所にはとてもいられません!」

と言って、飛行機から一歩も出ずにそのまま羽田にとんぼ返りしたそうな。

…え〜と、自分らここにずっと住んでいるですがw

どんだけ失礼な話だよ、とも思ったが、その空港の滑走路は戦時中、沖縄戦が始まりかけた頃、第2の防衛線として戦闘機が離発着できるように日本軍が作ったものだった。

これは生まれも育ちもこの島のじいちゃんから聞いた話で、ちなみじいちゃんは、

「中国や台湾から連れてきた奴隷に作らせて、基礎が作り終わったら、その中に日本軍が全部蹴り落として埋めたんだよ〜」

と、当時小学校低学年だった自分にべろんべろんになったじいちゃんは言っていた。

小学生相手になんつー話をしてんだと思いながらも、あながち○保さんの反応はネタではなかったのかな?などと思ったり。

もちろん今は綺麗な滑走路だし、事故もない。

ただ、母が子供の頃は結構事故があったらしい。

ただの事故なのか、そうじゃないのか、それは自分にもわからんが。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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