短編2
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大好きなおじいちゃん

これは僕が高校3年の時の話。

12月も終わりに差し掛かったある日、僕が塾から帰ると母ちゃんがいつになく慌てていて、どうしたのかと聞くと、じいちゃんが倒れて救急車で運ばれたとのことだった。

じいちゃん家は僕の家から車で片道8時間以上かかる距離にあった。

僕は見舞いに行きたかったけど、センターまで残り少ないということもあって家で待機することになった。

すぐに母ちゃんと父ちゃんが見舞いに行った。

母ちゃんはそのまま看病で残り、父ちゃんは数日で帰ってきた。

母ちゃんの看病の甲斐あってかじいちゃんは段々良くなっていった。

数日後じいちゃんは死んだ。

じいちゃんの亡骸の横で僕は泣いた。もう二度と生きてるじいちゃんに会えないと思うと涙が止まらなかった。見舞いに行かなかったことを後悔した。

夜になっても涙は止まらず、「もう一度でいいからじいちゃんに会いたい」そればかり願ってた。

すると突然じいちゃんが目の前に現れた。

僕は見舞いに来なくてごめんと言いたかったけど、泣いてばかりで何も言えなかった。

じいちゃんはにこっと微笑んで「たける…」と僕にむかって言いった。

その直後、すごい眠気に襲われて、気付くと朝になっていた。

じいちゃんに会えた。

うれしかった。

ホントはちゃんと謝りたかった。

今までありがとうって言いたかった。

でも、それは次会った時に言うことにした。

次っていっても、いつ会えるかわからないけど、なんとなく、そのうちまた会える気がした。

そして、次会ったら最初に言ってあげるんだ。

「僕はたかしだよ」って。

おしまい

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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