短編1
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ねこ

数分前の出来事。

霊的な話ではないので申し訳ない。

深夜のバイトが終わって帰宅中、自宅の団地まで50メートル程の所でもの凄い猫の鳴き声が聞こえてきた。

当然ニャーとかいう可愛い鳴き声などでは全然なく、

ギャァァァア

と、ヒステリックな女性の様な鳴き声だった。

団地に近づくと一層鳴き声は大きくなり、自宅がある棟の入り口付近で2匹の猫が前を横切り、道路を渡って、1匹目の追いかけられている猫がお地蔵さんが纏られているところに入っていった。

「そんなところに逃げたら捕まるだろうに…」

と思って足を止め、そちらに目をやると、2匹目の猫が振り返りお地蔵さんの前からじっとこっちを睨んでいた。

数秒間だが、気味が悪くてフリーズしてしまった。

2匹共鳴き声は出していなかった。

気味が悪くて帰ろうと視線を外した瞬間、2匹目の猫が中に飛び込むのが見えた。

ギャァア…

一度だけけたたましい鳴き声が聞こえると、また静寂が戻った…

明日、どうなっているかが気になる…

怖い話投稿:ホラーテラー ねずみ男さん  

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