短編2
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今思えば

最近思い出した話。

駄文、ご了承ください。

今考えればあれは幽霊なんじゃないかと思います。

私が大学を卒業して一企業のOLとして働いていた頃の話。

今はもう仕事も変わってますが。

まだ1年目だった私は仕事と言ってもみんなにお茶を淹れたり、コピーを上司から頼まれたりの雑用が主でした。

昼休みに同僚と二人で頼まれた弁当を上司らに届けたあと、用を済ませに一人トイレへ。

トイレの個室に入り、一通り用を済ませたあと、異変に気がつきました。

右側の個室の上のスキマから藁みたいなのが見えるのです。しかもカサカサ動いています。

変だとは思ったもののそのまま個室を出て、手を洗っていると、その個室のドアが開き中から女子社員が出てきました。

私は一応会釈をしましたが、彼女の後ろにもう一人いたのです。

背の高い(190くらい?)、髪が長く痩せて麦わら帽子を被った女性が出てきたのです。

顔はよく見えませんでしたが、少し怒っていた様に見えました。

そしてその女性は女子社員の真後ろをピッタリとくっついて、まるでファイナル○ァンタジーのように一糸乱れずそのまま大股でついていきました。

女子社員は気づいていないのかそのまま手を洗って出ていきました。

今思えばあの女性は何だったのでしょう。そもそも人間じゃないのかもしれない。

そしてあの状況で恐怖心を抱かなかった自分にびっくりです。

怖い話投稿:ホラーテラー 松中さん  

Concrete
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