短編1
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さっちゃん

俺の親戚にさっちゃんという小学4年生の女の子がいた。

今は詳しく知らないが親子同士の付き合いがあり、俺が中1だった当時も決まって家にはお母さんと一緒に遊びに来ていた。

なんらいつもと変わらず友達と遊んで家に帰った日のことだった。遊び疲れか身体が重く、倍の時間がかかる程やっとの思いで家に着いた。

部屋の奥からさっちゃんが走って来る。

「お兄ちゃん、お帰りー」

これも、いつものことだ。

ただ、違うことは帰って来た俺の顔を全く見ていない。

本当に化け物を見るような顔をしてさっちゃんは言った。

「お兄ちゃんの後ろに武者がしがみついてるよ」

それを奥の部屋でダベって聞いていた母親同士が真顔で駆け寄り

母親「あんた、何して来たの!?」

さ母「さっちゃんの言う通りにした方がいいよ」

と怒られる始末。

俺は何が何だかチンプンカンプンでキョトンとその場に立ち尽くしてしまった。

前々から、母親からはさっちゃんには霊感があるだの聞かされていた。しかしそれを流す程度にしか聞いていなかった自分を変えたのが

「この子は特別だから」と真顔でいう、さ母の言葉だった。

ウケが良ければ母親から聞いた、さっちゃんの武勇伝を載せて行きたいがこれは置いておく。

話しがそれたが続けてさっちゃんは言った。

「お兄ちゃん、この人のお家壊しちゃったでしょ?」

続く

怖い話投稿:ホラーテラー ゆーじさん  

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