短編2
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昨日の夢

これは昨日見た夢の話です。

僕は夢の中、夜の車道で何かから必死に逃げていました。

夢の中だからでしょうか?

振り向かずとも何が追いかけているのかわかるのです、犬です。

それも凶暴な犬です。

大きな口からは血のこびり付いた犬歯が覗き、なんともいえない白濁色の唾液までも垂れています。

でもなぜか僕は怖がりともせずスキップさえしています。

そして、偶然夢の中で持っていた血の溜まった肉袋から少量の血肉を犬に投げつけます。

すると、犬は僕を追いかけるのをやめ、その血肉を必死に貪ります。

僕はそれを見て満足したのかその犬以外でもぞろぞろと後ろから追いかけてきた犬たちに、

袋から肉を取り出しては投げてやります。

それを何度か続けてきた結果、とうとう袋は空っぽになってしまいました。

もちろん犬たちの食欲は止まりません。

なので僕は自分の指を少しだけ噛ませてやろうとしました。

しかし犬は予想以上に食欲旺盛で僕の指は腕こと丸一本もってかれました。

・・・・ここまでが夢です。

僕はその後、恐怖でベッドから飛び起きました。

そして同時にやっぱり夢だったと安堵のため息をつき部屋から出ようとしたのですが、

扉を開けようとしたとき足がなにやらひやりと何かになめられたのです。

ゆっくりと自分の足に視線を落としていくと・・

「!!」

そこには涎をたらした僕の犬が舌なめずりをしていました・・

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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