中編3
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親しき友

皆さんには親友と呼べる人は居ますか?

私には1人だけ居ます。

もう13年の付き合い、これはそんな親友Kとの話しです。

Kとは週に1、2回遊ぶ位仲が良かった。

土曜日

K「明日暇でしょ?服買うの付き合って!」

私「…いーよ。ってか、いつでも暇人じゃないからね!」

K「はーい。じゃ11時に迎え行くねーバイバイ」

なんとも勝手な奴だ…笑

Kは生粋のB型、こっちの都合なんてお構い無し。

でも内気な私には、それが心地好いから長年「親友」でいられるのかもしれない。

その日は翌日9時に目覚ましをセットし、23時には就寝した。

゙ここから夢の中

Kの車の中

助手席には私

いつもの光景だ

山中を走っている

目の前に突然壁?が

衝突…

………………………

ここで記憶が途切れた…

衝突の瞬間目が醒めた訳じゃないが、鮮明に覚えていた。

時計を見ると、まだ6時…とりあえず、Kに電話!

私「夢で事故を起こした! 今日は危ないかも!」

寝ぼけながら伝えるが、向こうも寝ぼけている。

K「怪我したの?病院行ったら?笑」プチッ…ツーツー

親友だが、たまに「知り合い」程度に降格させたくなる。

結局、予定通り11時に迎えに来たKに悪態を付きながら乗車。

服は、車で30分程の所にあるちょっとお洒落な店に行くらしい。

私「ゆっくりで良いからね…事故だけはやめてね!」

K「その時は運命共同!二人なら寂しくないって。笑」

まっぴらごめんだ

私「逝くなら一人で逝ってください笑」

くだらない話しをしながら数分走り、大きな陸橋(リッキョウ)の中腹まで登った時、車が大きく曲がる…

曲がる?

え?道、直線だよ?

Kを見て血の気が引いた…

目を閉じてる?なんだ?ドッキリか?いや洒落になってない。やばい!

私「ねえ!ねえ!」

反応が無い

とりあえずハンドルを元に戻し、サイドブレーキを引き、ハザードランプを付ける。

スピードが出ていたのと、陸橋の下り坂だった為…止まらない

シートベルトを外し、Kの足元に潜り込み手でブレーキを押す

スピードが落ちていく感覚…だが

次の瞬間鈍い音と共に、体が前に投げ出されるような衝撃

後続車がぶつかってしまったようだ…

車は完全に停止、頭と横っ腹を打ったが動ける。

Kは?

動かない…

結局、予定通り11時に迎えに来たKに悪態を付きながら乗車した。

?「だ…大丈夫ですか?」

運転席の外から声が聞こえる。

私「友達が…」

ここまで言って、救急車を呼ばないと!って気付く。

救急センター?の人に現状を伝え、どうすれば良いか聞く。

意識はあるか?

無い

呼吸はしているか?

してない

外傷は無いか?

たぶん無い

持病は持っているか?

知らない…たぶん無い

外傷が無ければ、車からゆっくり下ろし、人口呼吸、心臓マッサージ。

……………………

ここら辺から、私も記憶がほとんどない。

たぶん目の前の親友の姿と、非現実的な状況で混乱していたからだと思う。

……………………

数分後、救急車が到着し私も一緒に病院に向かった。

Kの両親にも来てもらい、聞いたのだがKは生れつき心臓に持病が有るらしい…

昔聞いた事があった…聞き流していた自分に嫌気がさす。

後日、Kはなんとか意識を取り戻し、後遺症も無く元気だと連絡を受けた。

お見舞いに行き、元気なKを見てホッとした。

私「大丈夫なの?体痛くない?記憶喪失は?」

聞きたい事は山ほどあった。

K「全部大丈夫だよ。笑 なんか色々迷惑かけたみたいだね…ありがと。」

気が付いたら私は泣いていた。

K「はは…一人で逝くの寂しいから戻ってきちゃった。」

私「ばか…笑」

冗談を言える位だから大丈夫だろう。

…………………

これまで一度も予知夢みたいな事は無かったんだけど。

今思えば、前の夜の夢はなにかの暗示だったのかもしれない。

Kとは今でも1番の親友です。

たまに知り合い程度になりますが。笑

皆さんも、親友は大事にしてあげて下さい。

長文駄文失礼しました

怖い話投稿:ホラーテラー きぬさん  

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