短編2
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寂れた(コピペ)

今日の会社帰り、寂れた公園で嫌な視線を感じた。睨まれてるような。

元々俺は霊感が強く正体は恐らく地縛霊だと思った。

しかし違った。その視線は家に帰っても感じたのだ。鏡を見てみると、中年くらいの男が凄い形相で俺の後頭部を睨んでたんだよ…

その日から俺の後ろに人が立たなくなった。何故か俺の後ろでへんな事故が起こるのだ。

人を引っ張っていくタイプの俺はそれが耐えられないほど寂しく、仕方が無いのでお祓いをしに行くことにした。

だが、どこの寺に行っても

「手に負えない」

の一言で片付けられてしまうのだった…

諦めかけてた俺は小さく寂れかかった寺の前にいた。ここも無理だろうと思い入ったが意外にも結果は違った。

「解決策はありますね。」

俺は喜んだ。そしてどんな事でもすることを決めた。

翌日から俺は僧侶になった。和尚が言うにはここの僧侶になれば恐らく解決するらしい。

半信半疑だったがとりあえず信じてみた。すると本当に睨まれてる感覚が消えて、俺の後ろに人が立つようになったのだ!

嬉しかった俺は僧侶に泣きながら感謝の意を伝えた。すると僧侶はすべてを話してくれた。

「実は幽霊さんは貴方を心配してたんです。貴方の後頭部は寂れて来ていてそれを心配して睨んでいたんです。」

成る程。それで坊主頭を義務付けてるこの寺に俺を連れてきたんだな…

俺は涙を流しながら後ろを振り向いた。すると後ろでは中年男が優しく笑っていた。

それをみて俺も笑みを浮かべながらこう言った。

「ありがとう。嬉しいよ。でも…こっちを選ぶ前に育毛とか植毛選んでよ!!」

怖い話投稿:ホラーテラー 初コメハンターさん  

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