黒板に漢字を書いていた先生が、生徒のほうを向いて、
この漢字は試験によくでるぞ。しっかりおぼえるように。」といったときです。
「手だ!先生、手が。」
生徒が叫びました。
「静かに!手がどうしたんだ。」
「黒板から手が出ています。」
黒板から手が出ているって?」
先生が振り返りましたが
黒板はいつもどおりで変わったことはありません
「おい、授業中だぞ。ふざけるんじゃない。」
厳しく注意しました。
しかし、生徒は、黒板から二本の白い手がぬっとでて、先生が振り返ろうとした時、さっと引っ込んだというのです。
先生は授業を続けました
10分後、黒板を背にして話している時、また、
「手だ!手が出た。」
という声が上がりました
「いい加減にしないか。おまえら、さっきからおかしいぞ。」 先生は、「その手に乗るものか。」
と、振り返らずに授業を続けましたが、さわぎはおさまりません。
「黒板に手があったら、逆立ちして地球をまわってやるよ。見てみたいものだ。」
と行った時、ぬるりとのびた白い手が、後ろから先生をはがいじめにしました。
これは、常光徹さん作の学校の怪談2のお話です。
常光さんごめんなさい
怖い話投稿:ホラーテラー 佑さん
作者怖話