中編5
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205号室

これは2年前の話。

霊感も全くなく、勿論オカルト的な体験はしたことはないが、怖い話とか映画は興味津々というよくいる男の子、

お化け屋敷だってヘッチャラ!!…だった。

この出来事に遭遇するまでは……

俺は某不動産業で働いている。

仕事内容は一年間営業を経て、二年前から管理部という部屋の点検や入居者の苦情の対応している。

当時一年間営業してやっと慣れ始めた頃、人が足りないという理由で、俺とA君の二人が管理部に。

異動するにあたって一人暮らしを始めた。急な異動に不安はあったが、初めての一人暮らしで、あんなことやこんなことを妄想しながら、ちょっとワクワクしていた。

俺の部屋は不動産会社ではよくある入居率の低い辺鄙なとこに勝手に住まされちゃうパターンの物件。でも築6年の綺麗なアパート!ラッキーだった。

引っ越しを済ませ片付けをしていると。

「回れまーわれメリゴーランっ…」当時着メロにしてた大好きな久保田さんが流れた。

Aからの電話だ。

「ちょっとー(T-T)おれの2個隣の部屋の前に塩盛ってあるんですけどー…」

…爆笑だった。

そいつは前住んでた物件も下の階に塩が盛ってあった。

引きが強いというかなんというか。

次の日早速上司にその部屋のことを聞くと

「10年の前に色々あってねー。それ以来誰も住んでないけど、他の部屋で何か起こったとか聞いたことないから気にすんな。」

曖昧な答えに引っ掛かったが、新しい仕事に追われる毎日が始まった。

隣の人がうるさい、ゴミをちゃんと捨てない人がいる、インターホンがならない、そんな対応が毎日続いた。

そんなある日上司に呼ばれ

「〇〇アパートの205号室行ってきてくれ。下の階の人からの苦情で物音がするっていってんだけどさ、人住んでねーからネズミとかそんなんだと思うんだよな。頼んだ!」

了解した俺は場所を調べ、向かうと…

オーマイゴットだった。Aが言ってた塩の部屋(((^^)

最初に言えよ。断ったよ。しかし来ちゃったら行くしかない。

鍵を開け、ドアを開けるとカビ臭い。

そして…ハエと蚊の中間みたいな虫の死骸が床いっぱいに!

これはたまーにあることでそんなに驚きはしなかった。

その他に特に変わった様子もない普通の部屋だった。

しかし異変は部屋を出るときに起こった。急にめまいと息苦しさに襲われ部屋を出た瞬間ドリーム(oゲロ)してしまった。

そんな経験したことない俺は上司にテンパりながら電話。

「ちょっと!!この部屋ヤバイです!!」

おまえの気持ちの問題だろと言い放つ上司に食い下がり一生懸命説明!

呆れながら上司が100均で小皿と塩買って四つ角に置いとけと言うので

Aをつれてまた同じ部屋に。そんな感じでダイジョブかよと思いながらも

警戒しながら侵入。

Aも呆れた感じで皿を四つ角に置き、俺はその皿に塩を山盛りに盛っていった。

何事もなく部屋を出て

「完全におまえの思い込みとか体調悪かったとかそんな感じだろ!最初に言ったとき爆笑してたくせに…ビビりだなー。」

確かにそんな感じもしてきて、段々恥ずかしくなってきた。

支店に戻るとみんなに笑われるわ。なぜか上司に説教くらうわ。最悪だった。

そんな出来事も完全に忘れた3カ月後、ある客からの電話を取った。

「昨日夜、上から凄い音したんですけど。大丈夫ですかね?〇〇アパートの205です。」

…まじかーーーーーーーーー!!(_)

上司は当然のように行ってこいよ、だって!

あんな経験はしたが二回目行ったときは何ともなかったし、今日は晴天だしそんなに怖くはなかった。

念のためAを連れていこうとすると、ちょうど遠い物件のクレーム処理で来てもらえず一人で行くことに。

物件に着き電話をしてきた一回の人に聞き込み。たいした情報も得られず、いよいよ部屋へ。

恐る恐る鍵を開けガバッとドアを開けると

…鳥肌マックスバリュー(T-T)

白ーい粉みたいなカビみたいなのが床一面に均一に綺麗に広がっていた。3ヶ月前は虫だけだったのに!

泥棒みたいな歩き方で部屋の奥に行くと

…本日二回目の鳥肌マックスバリュー!!!

正面の左右の塩を盛った小皿が割れてる!塩がすべてなくなってる!

いや、床に綺麗に広がっていたのはその塩(T-T)職人でも絶対そんなに綺麗に塩を撒けない!!

俺はゴキブリに遭遇した女の子のような悲鳴を上げながら、部屋をもうダッシュで駆け抜けると

突然、足と腰を思い切り引っ張られた感覚に襲われ、大胆に顔面から転倒。

塩だとはわかってるが絶対それ以外に何かいけない呪い的なものが付着してるんじゃないかと思うと、その気持ち悪さは、

まさにプライスレスだった。

部屋を出ると車を飛ばし近くのスーパー銭湯に直行!

フリーで風俗に入り、とんでもない奴に舐めまわされたとき以上に体を洗った。

今回はさすがに上司も取り乱しまくった俺を相手にしてくれて、上司と責任者でその部屋に行ってくれた。

その部屋から上司が戻ってくると

「さすがにあれは普通じゃねーな。なんか玄関のところ人の型みたいな跡付いてたしさ。(…それは俺が転んだ跡だよ(-.-))皿割れてるしな。ちゃんと業者に頼むか。(頼んでなかったんかい!)」

「…あとおまえ指輪落としてたよ。ほら!」

あ、ありがとうございます。って俺はアクセサリー付けない主義なんだよ!

「自分のじゃないですよ。どこにあったんですか?」

「んー…割れた皿の上。」

…塩を盛ったのは俺。絶対にそんなところに指輪があるはずがない!!

気絶しそうだった…

後にその部屋のことを知る入社20年の部長に聞くと、その事件は部長の誕生日の次の日でよく覚えていると。

そこには当時カップルが住んでいて、多忙な仕事で精神的におかしくなった彼氏が彼女を殺してしまったらしい。彼女は毎日帰りの遅い彼氏を待っていて、その日は先に寝てしまってそれに怒った彼氏の犯行だったらしい。(近隣に聞いた話だそうで合ってるのかはわからんらしい)彼氏はその後、別のところで自殺したみたい。

そして衝撃だったのが指輪のイニシャル!下のイニシャルは違うが名字のは一緒。

聞くとやっぱり…(゜ロ゜)

俺と名字が一緒。

名前はさすがに覚えてないらしくわからないまま。

後日お払いに行くと彼女は亡くなったことに気付いていないので

あなたに接触してきたんでしょうねと言われました。

どうやって皿が割れたのか、塩があんな綺麗に撒かれた、指輪があったのか、有り得ないことばかりですが、これ以来霊的なものを信じざるをおえなくなった……

最後まで読んで下さった方々有り難う御座いました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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