これは友達から聞いた話である。
ある日、Aは携帯を変えようと携帯ショップに来ていた。
A「今使っていり携帯が古いので、新しい物に買い換えたいんですが..」
店員「かしこまりました。」
そうしてAは新しい携帯を買って、ワクワクしながら家に帰り、早速操作してみた。
しかし、Aのワクワクした気持ちはすぐに壊された。
そう、ネット接続速度やテトリスなどをするときが極端に遅いのだ。
A「うぇっ、なんだよ。遅いなあ。」
Aは次第にイライラしてきて、そしてイライラが爆発して携帯を壁に叩きつけてしまった。
A「あーあ、傷がいったな。はあ、なんでこんな携帯選んだんだ。」
Aは後悔したが、遅かった。
そしてAは「携帯がないよりはマシ」といつも自分に言い聞かせていた。
しかし、またイライラが積もって、また携帯を壁に叩きつけてしまった。
それを何回か繰り返していくうちに携帯は傷だらけになった。
A「はあ、ほんとに遅いし役にたたない携帯だな。」
すると急に携帯からギィィィイ゛ィと激しいノイズ音が出た。
A「うるさっ、壊れたか?」
しかし携帯からノイズ音が出ることはなくなったが、次に携帯がバッテリー切れでもないのに勝手に電源が切れだした。
A「なんだよ?携帯ショップの店員に聞いたほうがいいのか?」
Aの不満は頂点に達し、ついに携帯を投げつけてしまった。
A「仕方ないな。携帯が悪い。」
そして投げつけた携帯を手に持ち、とりあえずバッテリーを外してみようと考えた。
A「こんなもん使い物にならぬぇ、バッテリー抜いてやるよ!」
そしてバッテリーを外してバッテリーと本体の所にある金具に気づいた。
A「この金具の接触が悪いから、バッテリーがすぐ切れるのか?」
そしてAが金具に触った瞬間、携帯から激しい電流が流れてAはそのまま息を引き取った。
数日後、警察はいろいろ調べたが被害者のAの家からは犯人の物は何も見つからなかった。
自殺にしてもおかしいと考えた警察はある物に気づいた。
それは被害者の近くにあったバッテリーの抜かれた携帯だった。
警察は凍りついた。
その携帯はバッテリーが抜かれているのに、起動している。
さらに、勝手に文字を打っていた。
その文字は「Aは死んで当然。俺が本当の被害者だ。正当防衛だよ。」と携帯のメモ帳に打ち込まれていたそうだ。
あなたも携帯、虐待していませんか?
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話