短編2
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昔から居るのに。

こんにちはみなさん。

最近なりすましが多いみたいですが

私は宣伝行為をしていない事お伝えします。

また、私は携帯での投稿です

さて、本日は本日聞いたばかりの

友人の体験談を書こうとおもいます

――――――――――――――――――

僅か一歳になったばかりの弟の面倒を頼まれた。

出かけていってしまった母にぐちぐちと文句を言いながら僕は母の部屋で弟の面倒をみる。

弟は割と僕に懐いているし、半分とはいえ血が繋がってると思うと可愛くて仕方がないのも事実だ。

だがそれとこれとは別で、弟の面倒をみるのが好きな訳じゃない。

泣き虫だし、構って構ってちゃんだし、鬱陶しい時だってある。

まあ文句を言った所で出かけた母が戻ってくる訳もない。

暫くして、弟が泣きじゃくりはじめた。

僕は弟を宥めながら何時もの泣き方と違う事に気がつく。

それになんだか息苦しい……。

背後で感じる視線の様なもの。

穏やかな日差しが差し込む部屋なのに今では寒気がする程温度が下がっている。

嫌な予感しかしなかった。

弟は盛大に泣きじゃくり、僕は何だか怖くなった。

あまりの怖さに僕は視線に向かって

「出ていけ!」と叫ぶ。すると息苦しさがなくなった。

弟はぐずったまま。

途端に電話がなる。その電話に出ると友人が「大丈夫?」と聞いたので僕が「どうして」と聞き返す。

すると友人が少し黙ってから言った

「…女の声がきこえる」

なんでも女の声が聞こえたらしい。

怖くなった僕が友人に助けを求めると、その友人と友人と一緒にいた友人達がきてくれる事になった。

友人はすぐに到着して、部屋にあげる。

その友人は所謂「見える」体質らしく、僕は友人を母の部屋に通す。

暫くして僕の部屋に戻ると、友人はこう言った。

「女の子だった、昔から住んでる子

 出てけ!って言ったからかな?

 すごく怒ってた」

その話を聞いて僕は薄気味悪さと怖さを同時に感じ、無理を言って友人達に母が帰るまで一緒にいてもらった。

帰り際、友人が「何もしなきゃ、干渉してこないから多分大丈夫」と言ったので、少しだけ安心する。

今はもう、なんともないけど

僕は母にこの事を話して引っ越しを決めた。

ただ今でもわからないのが、なんであの時、出ていけと言う前に息苦しくなったんだろう……。

怖い話投稿:ホラーテラー 紅さん  

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