短編2
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友人H君の話

俺のクラスメートにH君はいた。

二階のベランダから校庭に向かって牛乳を投げる

投げた瞬間走り出して片付けに行く

二階のベランダから校庭に向かってみかんを投げる

これまた片付けに行く

またもや牛乳を投げる

先輩にかかったらしく呼ばれる

二階のベランダで急に裸踊りをする

何故かまた先輩に呼ばれる

日直を書く欄に先生の名前を書く

先生が字を見た瞬間にH君だとバレて呼ばれる

そんなH君の話なんだがな…

Hがボタンを押すと「フォォーッ!」って言うハードゲイのキーホルダー持ってたんだよ

たまたま学校に持って来ちゃったらしく、休み時間にみんなで遊んでたらあっと言う間に休み時間が終わっちゃってさ

学校には不必要なモノは持ってきちゃ行けない決まりだったけど、Hもまあ大丈夫だろうと思ったらしく、ポケットにキーホルダーを隠して授業を受けてた

授業終了のチャイムが鳴って、日直の「きりーつ」のかけ声と共にみんな立ち上がった瞬間「フォォーッ!」と甲高い声がした

みんな気付かないフリをしてて、先生も周りの空気に飲まれて気付かないフリをしてた

日直が「礼!」と号令をかけて、みんなが頭を下げた瞬間にまたもや「フォォーッ!」と甲高い声

流石にこれは気付かないフリは無理だったのか数人の奴が盛大に吹き出した

それでも、先生は無表情を貫く。

そして、頭を上げた瞬間もう一度「フォォーッ!」

次は先生が盛大に吹き出した

流石に先生も無視出来なくなってHを指導室?みたいな所に呼びだした

ハードゲイのキーホルダーを手に持ってHに「どうしてこんなもの持ってきたんだ」と怒鳴る

Hがごにょごにょしていると、先生が「何とか言え!」とまた怒鳴る

その瞬間、Hは力んでしまったのかポケットのハードゲイを刺激してしまい「フォォーッ!」とヤツが叫んだ

先生とHの間でしばらくの沈黙

先生が「はぁ…」とため息を付いて、キーホルダーを置いた

その瞬間「フォォーッ!」

先生はまた盛大に吹き出した

Hはその日何も怒られずにすんだ

怖い話投稿:ホラーテラー かわうそさん  

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