短編2
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階段を降りて?

意味がわかると、怖い事って

ありませんか?

これは、友達の友達に聞いた話しなんだけど……。

―――――――――――――――

「あ、教科書忘れちゃった」

その事に気がついたのは、すっかり日も暮れた頃の話しだった。

夕食も終わり、宿題でもやろうとランドセルから教科書を取り出そうとして気がつく。

「あちゃーないと宿題出来ないや」

仕方がないと僕は部屋から出てお母さん達に「忘れものしたから取りに行ってくる!」と声をかけた。

自宅から学校までは10分程度だし、まだ8時。多分、職員室には先生達が居るだろうし大丈夫だろう。人通りの多いい道を選んで僕は小走りで学校へ向かった。

「やっぱり暗いとちょっと怖いなぁ」

一階の教室に入りながら僕はそわそわしながら自分の机の中を漁る。

「あったあった」

教科書を取り出して僕はさあ帰ろうと辺りを見回す。

真っ暗な教室に、無機質に並んだ机と椅子。不気味も不気味。今にも何か出そうな雰囲気

ガタン

突然大きな音が聞こえて僕の心臓が口から飛び出そうなくらい驚いた。

ガタン

二度目の音が聞こえた瞬間、僕は怖くなり慌てて教室を飛び出し階段を駆け下り家まで一直線に走る。

こんな時に限って外には誰も居ないし、暗いしで怖かった。

家に入り大声で「ただいま!」と言う。しかしいつもなら優しい声で「おかえり」と返ってくるのに何故か返ってこない。

「お母さん?」

リビングにも寝室にも。どこにも両親は居ない。

静まり返った部屋の中で僕はハッとした。

ここは、僕の居た世界ではない。

そして

もう二度と元の世界には戻れないだろうと言う事に気づいた時には遅すぎた。

怖い話投稿:ホラーテラー 紅さん  

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