中編4
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呪いのパソコン

これは、俺が体験した世にも恐ろしい恐怖体験です。

    ―3年前―

俺の家族は父、母、姉の4人で暮らしている。

俺と姉ちゃんには、それぞれ一人部屋があり、年頃の俺達は食事以外は自分の部屋で過ごす事が多かった。

特別、親とは仲が悪いわけでもない。

ただ両親と一緒に過ごし会話するのが照れ臭かっただけだ。

そんな、ある日…

高校を卒業して就職した姉ちゃんは仕事の為にパソコンを買ってきたのだ。

まだ高校生だった俺はパソコンに憧れがあり、とても羨ましかった。

姉ちゃんはパソコンは自分の部屋に置き、俺が「パソコンの操作させてくれ」と頼んでも、「仕事用だからダメ」と言って触らせてくれなかった。

それでも俺がしつこく頼んでたら、「じゃあ私が居る時だけだよ」と姉ちゃんが言い、ついに俺にパソコンを操作させてくれた。

初めて操作するパソコンに感激した。

なんだか、1つ大人になった気分だった。

姉が居る時はパソコンの操作はさせてくれたものの、もっと自由にいろんな操作をしたいと欲が出て、姉ちゃんが留守中に部屋に忍び込みパソコンを使おうと考えた。

そして姉が職場の飲み会の日。

今日は、姉ちゃんの帰りが遅くなるだろうと思い、ついに自由にパソコンが使えると喜んでいた。

そして姉の部屋に忍び込みパソコンを起動。

いろいろ、いじくってたらファイルが出てきてクリック。

その中身はエッチな動画が沢山あった。

中には無修正の物まで…

音が漏れないようにヘッドホンをかけ、画面に釘付けになり夢中で見てたら、興奮を押さえられなくなった。

姉の部屋だから、罪悪感を感じながらも俺はズボンとパンツを脱ぎ、膨れ上がった下半身を出し、それを右手で握りしめた。

その時、ガチャ…

姉ちゃんの部屋のドアが開くのが視界に入った。

ドアの前に立ってたのは姉ちゃんだった…

俺は慌ててズボンを履き

俺「いや、これは…違う…」

姉「……」

俺「ご、ごめん…」

俺は慌てて姉の部屋を出て自分の部屋へと戻った。

※※後から知ったが、姉は酒が飲めない上に、次の日の土曜日も出勤だから早くに帰って来た。

部屋に戻ると恥ずかしさで、どうしていいか分からず死にたい気分になった。

―次の日の朝―

一晩寝たら、少しは気持ちも落ち着いて、意を決して朝ご飯食べに部屋から出た。

リビングに行くと、親も姉も起きてて朝ご飯の準備もされてる。

姉「おはよう」

俺「うん」

俺は自分の席に着き静かに朝ご飯を食べて、高校に行く準備をして少し早めに家を出た。

そして夕方、家に帰宅。

しばらくして姉も仕事から帰ってきた。

俺は、さりげなく姉を避けてたが、夕飯の時は避けられない。

ご飯は家族は揃って食べるからだ。

食事中、姉が話しかける。

姉「食べ終わったら私の部屋に来てくる?」

俺は昨日の事の話になるのではないかと思い、ドキドキしながらも冷静を装い

俺「わかった」

と返事した。

先に食べ終わった姉は、部屋へと戻って行った。

俺も食べ終わりドキドキしながら姉の部屋へと向かった。

食事も終わり、姉の部屋へ行った。

トントン…

姉「入って来ていいよ」

俺は姉の部屋に入った。

俺「なに?」

姉「これ、あげるよ」

姉が持ってたのはノートパソコン。

姉「職場の倉庫に使われてないパソコンがあったから、貰ってきた。古いのでも良ければ使いな」

俺は内心、凄く嬉しかったが、

昨日の事もあった為、素直に喜べなかった。

俺「ありがとう…」

姉「大事に使うんだよ」

俺「うん」

それ以上は姉も何も言わず、俺も部屋へと戻った。

その日の夜…

妙に眩しくて目が覚めた。

光の所を見ると、ノートパソコンが開いて電源が入っていた。

その時は、寝ぼけてた為、電源を切り忘れたのだろうぐらいにしか思わなかった。

しかし、それが何日も続いた…

次第に画面にも黒いモヤモヤした物も写り始めて、数日後…そのモヤモヤが形になっていった。

それは、髪の長い女性の顔だった。

恨めしそうに、こっちを見ている…

俺の恐怖は頂点に達し、慌てて部屋を飛び出し姉ちゃんの部屋へと向かった。

ドンドン…

姉の部屋のドアを叩く。

姉「あんた何してんの?こんな時間に…」

俺「ねねね姉ちゃん!ぱぱパソコンが!パソコンに顔が!」

姉「はい?あんた寝惚けてんじゃないの?」

俺「いいから!ちょっと来て!」

無理矢理、姉ちゃんを俺の部屋に連れて行ったが、姉ちゃんが来た頃にはパソコンも元に戻っていた。

姉ちゃんは俺が寝惚けてるだけだと思ってたが、俺があまりにも怖がってた為、とりあえずパソコンは姉ちゃんが自分の部屋に持ち帰った。

数日後…

俺のパソコンを自分の部屋に置いていた姉は、俺と同じ体験をして、怖くなりパソコンは会社の倉庫に戻した。

後から聞いた話、昔そのパソコンを使っていた女の社員がイジメに合い無理な仕事を押し付けられて、夜中までパソコンを使い仕事をした日々が何日も続き、過労死したのだと言う。

たぶん、そのパソコンに写った女の人は、イジメにあい過労死した女の霊だったのだろうか…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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