短編2
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妙な息子

差しぶりに投稿します。

ある家族がいた。

家族構成は父、母、息子、祖母です。

その男の子、とても病弱で、よく怪我をする子だったそうです。

その子は、障害か何かを抱えていると思った家族は、病院に行ったそうです。

ですがその子は、何の異常も無かったのでした。

医者はこう提案しました。

「お子さんを、霊媒師に見て貰ってください。」

医者は、霊が憑いてると思ったのでした。

言われるままに連れて行くことにしました。

霊視の結果を、霊媒師は青ざめた顔でこう告げました。

「・・・お子さんには・・・れ、霊が・・・憑いていないんですよ・・・。」

その声はとても震えていたそうです。

「でも、霊が憑いていなかったら、良いんじゃないでしょうか?」

それが一般的な意見ですが、霊媒師はこう続けました。

「守護霊も憑いてないんです・・・」

そう。

守護霊が憑いていない=守られていない

こういう事なのです。

つまり、普通の人には守護霊が憑いているのですが、その子には守護霊が憑いていないのでした。

その子は、周りの人と違うことが怖いのか、いつも泣いていました。

それを祖母が、いつもこう言って慰めるのです。

「大丈夫じゃ。ばあちゃんがついとるから。」

それは少し、その子の心の支えになったのです。

それから数日後、祖母は亡くなりました。

死因は崖からの飛び降り自殺でした。

何故そうしたか、誰も分かりません。

でも僕は、こう解釈しました。

それは、祖母の言葉。

「大丈夫じゃ。ばあちゃんがついとるから。」

「大丈夫じゃ。ばあちゃんが死んで、お前に憑いとるから。」

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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