友人の家の天井には隙間なくびっしりと子供の手形が付いている。越して来た日に気づいたそうだ。
広さは8畳程なんだがとにかく手形の上に手形が付いているという異様というか非常に気味が悪い部屋である。しかも寝室。
ある日友人にこんな部屋で寝るのは気味が悪くないのかと訪ねた。
友人はさすがに越して来てからしばらくは気味が悪く落ち着かなかったようだが見慣れたから平気だと笑っていた。
それよりも気になるのはあそこだよと指差した。
天井の隅に不自然に天板がずれて天井裏が見えている箇所があった。30センチ程だろうか真っ暗な天井裏が見える。
天井裏から何か覗いてそうで気持ち悪いからとジャン○で蓋をしているとのこと。
確かにずれた天板の上にはジャン○が見えている。
でも蓋をしているという割には天井裏の暗闇は見えていて意味が無いように思えた。
私は、お前ちゃんと蓋するなら天井裏見えないように雑誌置けよ。と軽く笑いながら指摘した。
友人は軽く失笑というか無理に笑顔を作っているような感じで答えた。
「何度直してもずれるんだよ…雑誌」
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話