短編2
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雨の公園

俺はその日、友達といっしょに夜に遊んでいた。

しかし雨が急にザーザー降ってきたので近くにある公園のトイレで雨宿りすることにした。

俺「いきなり酷い雨だなぁ。」

友達「やみそうにないなぁ。」

人気のない公園、静かすぎて逆に不気味だった。

その時、雨が降っているのにもかかわらず、ベンチに座って何やらブツブツ言っているサラリーマンらしき男性を見つけた。

俺「おい、あれみろよ!」

友達「何かブツブツ言ってんぞ。」

俺「リストラされたとか、奥さんに別れを告げられたとか?」

友達「いや、あれは明らかに違う。」

俺「何がだ?」

友達「少し聞こえるんだが、攻撃力がなんとかって...」

とりあえず気味が悪いのでそのサラリーマンらしき男性には近づかないようにした。

だが、その時友達が突拍子のないことを言い出した。

友達「なあ、バレない所からこっそり近づいてさ、あのおっさんの言ってる事聞いてみようぜ!」

俺「あのなぁ、不審者だったらどうすんだよ?」

友達「だから大丈夫だって、あのベンチの後ろにコンクリの壁があんだろ?そっからちょこっと顔出してあいつの独り言聞いてみようず!」

友達を納得させようとしても無駄だった。

しょうがないから友達についていった。

そしてコンクリの壁の所まできた。

顔を出して良く聞いてみる。

すると

男「なにっ...そんな戦闘力で俺に勝てると思うな!!」

友達はもう限界で、顔がしわくちゃになっていた。

男「くそっ...まだ立ち上がるだと!?お前の戦闘力は1000以下、俺の戦闘力は1000000以上!そんな立ち上がる力がどこに残っているのだ!」

男「...そうか、仲間か...カカロット、お前がナンバーワンだ!」

俺と友達はその無茶苦茶な独り言に笑いすぎて気絶した。

気づくと病院だった。

あの独り言を思い出してしまうと、また笑いすぎて気絶するんではないかとある意味恐怖を感じた。

しかしあの男から学んだ事もある。

仲間がいれば、どんな困難にも乗り越えられる事を。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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