俺はその日、友達といっしょに夜に遊んでいた。
しかし雨が急にザーザー降ってきたので近くにある公園のトイレで雨宿りすることにした。
俺「いきなり酷い雨だなぁ。」
友達「やみそうにないなぁ。」
人気のない公園、静かすぎて逆に不気味だった。
その時、雨が降っているのにもかかわらず、ベンチに座って何やらブツブツ言っているサラリーマンらしき男性を見つけた。
俺「おい、あれみろよ!」
友達「何かブツブツ言ってんぞ。」
俺「リストラされたとか、奥さんに別れを告げられたとか?」
友達「いや、あれは明らかに違う。」
俺「何がだ?」
友達「少し聞こえるんだが、攻撃力がなんとかって...」
とりあえず気味が悪いのでそのサラリーマンらしき男性には近づかないようにした。
だが、その時友達が突拍子のないことを言い出した。
友達「なあ、バレない所からこっそり近づいてさ、あのおっさんの言ってる事聞いてみようぜ!」
俺「あのなぁ、不審者だったらどうすんだよ?」
友達「だから大丈夫だって、あのベンチの後ろにコンクリの壁があんだろ?そっからちょこっと顔出してあいつの独り言聞いてみようず!」
友達を納得させようとしても無駄だった。
しょうがないから友達についていった。
そしてコンクリの壁の所まできた。
顔を出して良く聞いてみる。
すると
男「なにっ...そんな戦闘力で俺に勝てると思うな!!」
友達はもう限界で、顔がしわくちゃになっていた。
男「くそっ...まだ立ち上がるだと!?お前の戦闘力は1000以下、俺の戦闘力は1000000以上!そんな立ち上がる力がどこに残っているのだ!」
男「...そうか、仲間か...カカロット、お前がナンバーワンだ!」
俺と友達はその無茶苦茶な独り言に笑いすぎて気絶した。
気づくと病院だった。
あの独り言を思い出してしまうと、また笑いすぎて気絶するんではないかとある意味恐怖を感じた。
しかしあの男から学んだ事もある。
仲間がいれば、どんな困難にも乗り越えられる事を。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話