中編3
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オカムロ

これは聞くと実際に被害にあうという話で、俺もそれで経験したという話なので自己責任でお願いします。

またオチはありませんがよろしくお願いします。

俺が中学にあがって間もない頃、友人と怖い話をしながらチャリで一緒に帰宅していました。

その話の中に[オカムロ]という言葉がありました。

記憶はもう定かではないが、この話を聞くと実際にそいつが家に来るらしいです。

そいつの正体は不明だが、忘れた頃にそいつは家に現れ、ドア等をノックする。

でもそのノックが聞こえるのは[オカムロ]を聞いた本人のみで、ノックされたドア等を開けても誰もいないとの事。

これが何回も続き最期はそいつに連れて行かれるという話だったと思います。

実際に俺の友人の先輩もその話を聞いて半年後に急に行方不明になってしまったと聞きました。

でもその友人はこの話を聞いたけど、何もなかった言います。

そしてそいつがもし現れた時には、ノックがなくなるまで[オカムロ]と唱え続ければ連れ行かれることはないと聞きました。

俺は、この話を聞いた人は連れて行かれるのに、この話はどこから伝わったんだろう?くらいにしか思わず、この話もすっかり忘れていました。

それから約3ヶ月程して、当時の俺は小学低学年の弟と部屋を共有していたため、同じ部屋で寝ていました。

すると隣の部屋?と思われる壁からノックのような音が聞こえてきます。

俺はその音で起き、その音の鳴る壁をぼーっと見ていました。

その隣の壁の向こうには一つ年上の兄が一人で寝ています。

兄が悪ふざけで壁を叩いているのだと思った俺は兄の部屋に行きましたが、兄は寝ていました。

私は兄を叩き起こして壁を叩いていたことを問いただしましたが、兄はそんなの知らないと言いまた寝てしまいました。

私もきっと気のせいだと思い自分の部屋に戻ると、先程より大きなノックがまた壁から鳴っていました。

すぐに俺は兄の部屋に戻り兄をまた起こしましたが、その間もそのノックは聞こえてきます。

少し怖くなった私は兄に「この音は何?」と尋ねましたが、兄はそんなの聞こえないと再び寝てしまいました。

しぶしぶ自分の部屋に戻った途端、今度はノックとはいえないような、激しく壁を叩く音がしました。

明らかに壁が震えています。

怖くなった私は弟を起こそうとしますが、全然起きる気配がありません。

その時に俺はあの[オカムロ]の話を思い出しました。

このままでは連れて行かれる。

これから逃れるためには[オカムロ]と唱え続けるしかない。

と思い出した俺はひたすら[オカムロ][オカムロ]と唱えました。

すると一時は音が止み、もう大丈夫かと安心して[オカムロ]と唱えるのを止めると、すぐその音は先程よりも大きなものとなって帰ってきます。

その音はどんどん大きくなり、窓が震え、最後には家までもがきしむ程でした。

明け方までその音は続きました。

音がようやく止むと俺は家族全員を起こして、さっきまで何時間も家が揺れていたこと、ものすごい震度と壁を叩く音のことを告げましたが、誰も聞いていないとの事でした。

オチはありませんが、あの時もし俺が[オカムロ]と唱えていなければ、どうなったのでしょう?もし興味があれば…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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