短編2
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友人宅

 

 これは2年前に起こった恐怖体験です。

 ある日の夜、私は友人の引越し先へ、引っ越し祝いも兼ねて、友人宅へと車を走らせていました。

 私の車にはナビは無く、友人から電話で聞いた情報だけを頼りに行く事となりました。

 家を出て、50分くらい走ったでしょうか、「もう少しで着く」というくらいになって、案の定、というか道に迷ってしまいました。

 「まぁ、あとチョイだし、なんとか着けるだろう・・」

 ぐらいの気持ちで私は安気に走っていました。

 が、ちょっと不思議なことに気付きました。

 さっきからどうも、大きなお屋敷っぽい家の門前に出てしまうのです。

 「またここに出ちまったか・・」

 そう思い、また右にハンドルを切りました。

 この門の前に出ると後は右折するしか道はありません。

 仕方なく右折し、そして、さっきとは違う方に車を走らせました。

「今度は大丈夫だろう」

 と車を走らせてると、

 ・・・また門の前に出てしまうのです。

 ちょっと気味が悪くなり、今度はUターンをしました。

 再び車を走らせて間もなく、ちょっと首がかゆくなったので首をかこうと、手を首に持っていった時です

 私の首に誰かの手がありました。

 「ウワァーーーー!」

 そう叫んでその手を振り解こうとしました。

 すると

 ものすごい力で私の首を絞め始めました。

 今までしたことの無い様な急ブレーキをかけ、とっさにルームミラーに目をやりました。

 しかし後部座席には誰もいません。

「ウアアァァーーーッ!」

 できる限りの声を出し、体を大きく揺さぶりました。

 すると、

 その手は自然と無くなっていきました。

 その後、なんとか友人宅に着き、その事を友人に話すと、

 その門は外人墓地の入り口だったそうです。

 有名な名古屋の本〇のところです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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