短編2
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「しりとり」

みんなメンゴメンゴ!!

今度は100%自作だから。

パクってないぴょーん!!

テーブルの上には一人分の映画チケットがあった。

なぜだろう?

今日の夕方から放映のものだった。

特にすることもなかったため、映画に行くことにした。

映画のタイトルは「しりとり」。

いかにもつまらなそうだった。

こないだ「大日本人」というのを見たが、周りの人間が失敗作と言っていた割にはなかなか面白かった。

そんなことがまたあるのだろうと思い、半信半疑で映画館に向かう。

席はC-40だった。

映写機に映像が映った。

まず、他の映画のCMがいくつか流れた。

「日本の映画やドラマは不良モノや青春・恋愛ものばかりでつまらん。」

そう思いながらメインの映画の開始を待った。

うんこをしたかったが、あえて我慢することにした。

映画がはじまった、オープニングテーマもなく唐突に。

そこには幼稚園児くらいの子供たちが30人ほど集まっていた。

全く汚れのない無垢な笑顔は輝きにあふれていた。

そこに一人の男がやって来た。

恰好を見ても幼稚園の先生という感じはしない。

子供たちを見るなり言った。

「は~いみなさ~ん。しりとりをしましょうか。」

子供たちはテンションを上げ騒ぎ始めた。

「じゃぁ最初は○○君ね。どうぞ。」

「とうふ。」

すると画面が真っ黒に切り替わり、豆腐に糸が繋がれていた。

その糸が左右に引っ張られ豆腐はばらばらになった。

また画面が切り替わりあの子供らの笑顔にあふれた。

「じゃぁ次、××さん。」

「ふ、ふ…ふね。」

画面が真っ黒に切り替わり、船に糸が繋がれていた。

糸は細いくせに左右への力で船は大破した。

頭の切れる殺人犯はピンときた。

「しりとりで出たものが次々に壊されていくだけの映像なんだ。」

次の子供は猫と答え、猫は気持ちいいほどに血を撒き散らして死んだ。

この後12~3人に順番が回った。

いい加減飽きてきて睡魔が襲う。

半分薄れた意識の中でかすかに子供の声は届いていた。

「◆●★▼。」

その瞬間彼ははっきりと目を覚ました。

自分の名前が出たからだ。

次の瞬間、彼の瞳は暗闇の中で開かれた。

体からかなりの数の糸が飛び出していて、どこか向こうへ繋がっていた。

彼の中は恐怖で満たされ、自然と命乞いをしていた。

彼の体は四方八方に飛び散った。

とてつもない痛みが駆け巡っていった。

我慢していたうんこが血を汚した。

おもしろいね~うんこうんこ。

怖い話投稿:ホラーテラー tkさん  

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