短編2
  • 表示切替
  • 使い方

箱の中身〜蛇足〜

今回は要請されてないけど事件が起こったので書きます

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

雄のビーダマンが壊れた。

今日見てみたら真ん中から割れていたらしい。

見に行こうとして、ついでに俺もビーダマンを持っていこうとすると

俺のビーダマンも壊れていた。

それも雄のと同じような感じで。

雄の家で互いのビーダマンを見せあい、捨てようかって事になった時に

雄「なんか、捨てんの嫌じゃない?」

俺「ずっと使ってたからな。八年くらいだな」

雄「それもあるんだけど、また帰って来たりしないよな?」

俺「いや、流石にそれは無いんじゃないかな」

雄「でも、俺もう少しで死ぬとこだったかもしれないんだぜ」

俺「じゃあどうすんだよ」

雄「神社持ってこうぜ。人形供養みたいな感じで」

俺「追い返されるのがオチだろうね」

雄「行くだけいこうぜ」

という訳でいざ神社へ。

どうせ追い返されると思っていたのに

神主「まあ上がれ。見せてみなさい」

という予想外の反応。

しばらくビーダマンを見ていた神主さんが俺達に尋ねた。

神主「あんなことした後だ、霊的な物は信じるだろ?」

俺雄「まあ、そりゃ」

神主「八百万の神ってのがある。大切に使ってた物に宿る神だ。タンスとか衣装棚とかいった家財道具に多く宿る。ほとんどの人間は八百万の神を愛着という形で感じる。それはお前達も例外じゃあ無いはずだ。本来八百万の神は一度生まれたらそうそう消えるもんじゃない。けどこの玩具にはそいつがもう居ない。お前達がわざわざ供養しようとしてるのに、だ。」

雄「あの、それってどういう事ですか?」

神主「あくまで憶測だが、あの分社の神からお前達を護ったんじゃないのか?その時に消えたのかもな」

俺「そんな事ってあるんですか?」

神主「さあな。ただ憶測がはずれてたとしたら、元から八百万の神様が居なかっただけで、ただ壊れたんだな。一応供養しとくか。」

俺雄「お願いします」

そのあと供養をしてもらい(専門外だから細かい事はわからんらしいが)神主さんにお礼をして帰った。

今日は雄の家には寄らずにまっすぐ家に帰った。

俺は神主さんの憶測は正しいと思ってる。

単なる思い込みだろうけど。

俺は絶対にこの一連の出来事と、コバルトセイバーを忘れない。

怖い話投稿:ホラーテラー 『新任教師』さん  

Concrete
コメント怖い
00
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ