今回は要請されてないけど事件が起こったので書きます
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雄のビーダマンが壊れた。
今日見てみたら真ん中から割れていたらしい。
見に行こうとして、ついでに俺もビーダマンを持っていこうとすると
俺のビーダマンも壊れていた。
それも雄のと同じような感じで。
雄の家で互いのビーダマンを見せあい、捨てようかって事になった時に
雄「なんか、捨てんの嫌じゃない?」
俺「ずっと使ってたからな。八年くらいだな」
雄「それもあるんだけど、また帰って来たりしないよな?」
俺「いや、流石にそれは無いんじゃないかな」
雄「でも、俺もう少しで死ぬとこだったかもしれないんだぜ」
俺「じゃあどうすんだよ」
雄「神社持ってこうぜ。人形供養みたいな感じで」
俺「追い返されるのがオチだろうね」
雄「行くだけいこうぜ」
という訳でいざ神社へ。
どうせ追い返されると思っていたのに
神主「まあ上がれ。見せてみなさい」
という予想外の反応。
しばらくビーダマンを見ていた神主さんが俺達に尋ねた。
神主「あんなことした後だ、霊的な物は信じるだろ?」
俺雄「まあ、そりゃ」
神主「八百万の神ってのがある。大切に使ってた物に宿る神だ。タンスとか衣装棚とかいった家財道具に多く宿る。ほとんどの人間は八百万の神を愛着という形で感じる。それはお前達も例外じゃあ無いはずだ。本来八百万の神は一度生まれたらそうそう消えるもんじゃない。けどこの玩具にはそいつがもう居ない。お前達がわざわざ供養しようとしてるのに、だ。」
雄「あの、それってどういう事ですか?」
神主「あくまで憶測だが、あの分社の神からお前達を護ったんじゃないのか?その時に消えたのかもな」
俺「そんな事ってあるんですか?」
神主「さあな。ただ憶測がはずれてたとしたら、元から八百万の神様が居なかっただけで、ただ壊れたんだな。一応供養しとくか。」
俺雄「お願いします」
そのあと供養をしてもらい(専門外だから細かい事はわからんらしいが)神主さんにお礼をして帰った。
今日は雄の家には寄らずにまっすぐ家に帰った。
俺は神主さんの憶測は正しいと思ってる。
単なる思い込みだろうけど。
俺は絶対にこの一連の出来事と、コバルトセイバーを忘れない。
怖い話投稿:ホラーテラー 『新任教師』さん
作者怖話