短編1
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排泄物

そのトイレはまだ汲み取り式だった。

汲み取り式のトイレは、多かれ少なかれ様々ないわくつきの話が存在するものである

そのトイレにもそれはあった。

昔、その家で仕えていた奉公人が主人の妻と不倫の仲になった。

それを知った主人はカンカンに怒り、罰として奉公人をそのトイレに叩き込み、三日三晩主人の排泄物を浴びせ続けた。

奉公人はトイレから出されたが、それ以来気がふれしまった。

そして、主人を殺しトイレに捨てた。

同じ日に自分もトイレで首をつった。

主人と奉公人の命日、主人の子供(男83歳)はそこで大便をした。

トイレの深さは2メートルくらい。

普段なら便が落ちたら「ボチャン」と音がする。

しかし、その日はしなかった。

もう1本便が出た。

しかし、音がしない。

気味が悪くなって、彼は尻を拭くのも忘れて、孫達に状況を話しにいった!

孫は話を聞く前から事情を察していたのか、青い顔で彼を見た。

そして、彼の話を一通り聞き終えると、

「ちゃんとパンツは脱いだの!?」

と聞き返した。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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