短編2
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黒いノート

「ピンポ〜ン」

男の胸は高鳴っていた

「コンバンワ〜 リナで〜す」

「いやいや〜リナちゃん久しぶりぃ〜」

男はデリヘルを呼んでいた

男はこれから自身に起こる恐怖体験をこの時点では考えもしなかった

名古屋にくれば男はこの嬢と決めていた

今夜もそんないつもどおりの一夜になるはずだった

シャワーもほどほどに 男と嬢は絡み合った

「いやぁ〜 相変わらずリナちゃんの素股は最高だわ」

男はあっという間果ててしまった

まだまだ時間はたっぷりあるので男と嬢はホテルにおいてあるノートを休憩がてら見てみることにした

今思えばあんなの見なければ良かった

ノートにはなんのたわいもない事しか書かれていなかった

1ページを除いては

その1ページは真っ黒く塗り潰されていた

「なんだろうね」

「気味悪いよぉ〜」

よく見てみると薄く何か書いた筆跡があった

男はそのノートを光にかざしてみた

うっすらだがこう書いてあった

(わたしはこの部屋で死にました)

手の込んだ悪戯だと思い男はノートをテーブルに置いた

気分転換に男と嬢は一緒にシャワーを浴びる

ノートのことは忘れ 2回戦とベットに戻る

嬢のフェラで男は果てる

「リナちゃんの素股もいいけどフェラテクもやばいよね」

「んふぉ ほんほにぃ〜?」

男は大満足だった

ところが

突然 テレビも有線もつけていないにもかかわらずザザッとノイズのような音がした

「……ッテ……ヤル……」

確かに女の声がした

男と嬢は完全に怖くなった

さっきのノートのこともあるし

完全にびびった

速攻で服を着て部屋を出る

男は部屋を出る瞬間 反射的に室内を見た

閉じて置いたあのノートが黒いページで開いていた

「ハァッハァッ リナちゃん大丈夫?」

「ンン だいふょうみゅ」

「リナちゃんもしかして……」

嬢は男のものが口に入ったままだった……

この間のガチ体験である

怖い話投稿:ホラーテラー 魚拓さん  

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