短編1
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迷医

彼は意地悪な医者だった。

ある日、末期ガン患者3人(A氏 B氏 C氏)に

「あなたたちの内、二人は今日か明日の命です。」

と一人ずつに宣告した。

人を馬鹿にするにも程がある。

患者達は怒り狂う…はずだったが、ガンの末期でそんな気力や体力などあるはずもない。

A氏が医師に他の二人に内緒でこっそり聞いた。

「私が死ぬにせよ死なぬにせよ、三人中二人が死ぬなら、BさんCさんのどちらかが死ぬことになりますね」

「たしかにそうです。確率は2/3ですから。二人のうち一人か、あるいは二人か…いずれにせよ、一人は死にます。」

「では、どちらか片方だけでよいので教えていただけませんでしょうか?」

A氏は懇願した。

すると医師は

「Cさんが死にます。」

と答えた。

A氏は少しだけ気が晴れ、医師に礼を言った。

「Cさんが死ぬなら、残るは私かBさんだけだ。」

「ということは、確率は2/3から1/2になったわけだ!」

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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