短編2
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箪笥の住人 つづき

目を覚ますとSが背伸びをしていた

S「おはよう!昨日は散々やったな…嘘つきは何処行ったん?ん?何でこんなとこに引き出し?意味分からんし!!てか右腕痛っ」

朝から元気です…

私はまだ夢の中だと思っていた…だって引き出しが…

一気に現実に戻り背筋がゾッとした

それを感じてか

N「K…アレって現実?夢か?」

K「多分前者やな…引き出しが…な」

するとYが青ざめた顔で戻って来ました

S「おうっ!嘘つき」

Y「すまんかったな夢やったかも 笑」

本当は仲間内ではSとYが1番仲が良いのです。

仲直りして練習に行きました。

9時~18時と練習があり中身は大会が近いこともあり紅白戦などの実戦的な内容です

何時もと同じ風景でした

Sがバッターボックスに立つまでは…

Sは恰幅も良く力強いので4番でした。

スコアに余裕があり2アウト満塁という場面だったので自由に打てる状況です

Sの性格からするとフルスイングでホームランを狙う流れです私逹も期待していました

案の定フルスイング…ジャストミートし外野の頭を越えました

確実にホームランコースだったのではしゃいでいました

しかし、Sはホームから走ろうともせず蹲っていました。

S「うわぉぉ~」と唸りをあげるS…よく見ると肘が曲がる方向とは逆に曲がっています

病院に着き診断を受けると全治6ヶ月の複雑骨折で、医師いわく「バットを振っただけでこんなことにはならない」…

私逹は昨日の夜が原因だと確信していました。

次の日にはクラス中に広まりました。

それから学校で度々ちっさいオッサンを見ることがありました(人数はまちまち)

でも共通点があり

1 一人の時は見えない

2 うちのクラスの人だけに見える

3 誰か1人は絶対に見えない

4 この話題が挙がった日の夕方のみ出現

そして見えなかった人になにかが起こるということ…

G君は工作中に手首をカッターで切り

D君は自転車を2日連続で盗まれる

T君は家が全焼…

担任のHは交通事故で片腕を無くしました

様々な出来事が1週間の間に起きました

この話をすることがタブーになったのは言うまでもありません

今怖くて仕方がありません…

次は私かもと思うと…

嘘のようですが実話です 信じてもらえませんが…

怖い話投稿:ホラーテラー ことさん  

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