短編2
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こたつの.. (コピペ)

私の友人から聞いた話をします。

その友人というのは、今はだいぶ落ち着いてはいますが、

大学生の頃はバンドを組んでいて、担当はボーカルだったということもあり、かなりモテていたみたいで、遊び人だったそうです。

そんな彼が、ある日彼女から言われたそうです。

『子供が出来た』って。

その時あいつは冷たいことに「育てられないからおろしてくれ」と平然と言ったそうです。

そのまま彼女と別れて数ヶ月がたち、あの後どうなったかは全然気にしていなかったそうです。

そんなある日、いつものようにバイトをして帰ってくると真夜中になっていました。

こたつに入り、コンビニで買ってきた弁当を食べていると、こたつの中から

『みゃうー』と

猫の鳴き声がしたんです。

よく猫がこたつに入り込んでいることはあるので、全く気にせずに弁当を食べていたそうです。

すると、猫がこたつの中で、もがきながら彼の足の上をよじ登ってくる。

別に気にせずにいると、

『みゃうー』

猫が鳴く。

でも、ちょっと雰囲気が違う。

『みゃうー』

また、なく。

よく聞くと違う。

『あうー』

猫じゃない?

気になってこたつの中に手を突っ込んで猫をさわってみた。

ぬめっ

濡れている。

こたつから手を出してみると、

手は血で真っ赤だった。

思い切って、こたつをはねあげると

そこには血だらけの赤ん坊が

黒目だけの目でこっちを見ていた...

彼はそのまま気を失った。

気がつくともう朝になっていた。

弁当も手つかずで残っている。

きっと疲れていたから寝ちゃったんだなって思ったそうです。

顔を洗おうと思って洗面所に行ったんです。

鏡に映った自分を見て愕然となりました。

彼が着ていたトレーナーや顔じゅうに

小さな血の手形がべっとり付いていたそうだ。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名 ARGENTINOさん  

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