中編4
  • 表示切替
  • 使い方

浮気の証拠

心霊現象とかではないかもしれないんだけど

つい先日経験した洒落にならない怖い実話を書きます。

文才がないのと携帯からの投稿なので読みづらかったらすみません

始めます

今、付き合って一年半になる彼女と同棲してるんですが、

僕はその日も仕事が終わり、家に帰ると、その彼女がお風呂場の前で泣いていました。

もちろん意味が分からなかったので、理由を尋ねると、どうやら僕が浮気をしていると思ったようなのです。

すすり泣きながらなので要領を得なかったのですが、

彼女の話をまとめるとこんな感じでした。

昨日の夜、

彼女はお互いお風呂に入り終わった後にお風呂を掃除し、排水溝のゴミも捨て、浴槽の水気も拭き取った。

そして今日、僕と一緒に家を出て仕事に行き僕より早く帰ってきた彼女がお風呂に入ろうとすると、若干浴槽が濡れていて、

しかも排水溝のフタ(編み目状のやつね)に長い黒髪が沢山絡まっていた。

とのこと

つまり僕が仕事に行ったふりをして浮気をしたんだと思ったらしいです。

(ちなみに彼女の髪は栗色のボブカット)

もちろん浮気はしてないし

仕事してたかどうかは会社に電話すれば直ぐに分かると彼女に説明したのですが。

浴槽が濡れていることと

長い黒髪の説明がつきません

腑に落ちないながらも

最終的に「排水溝から水が逆流して来たんじゃないか」ってことで彼女は納得してくれました。

だけど問題は次の日でした

なんとまた同じことが起きたのです

濡れた浴槽、ぬめりを帯びて絡まる黒髪

目を赤くした彼女…orz

さすがに浮気は疑ってないようなので、安心しましたが

なんとも気味が悪い

「これ以上続くようなら、管理人に連絡してみるよ」と言いながら

僕は少しイライラしながら

髪を捨て掃除をしました。

翌日、二人とも休みだったので家でのんびりしてた昼下がりに

突然、

「ごぼ」

っという大きな音が聞こえ

心臓が止まるかと思いました。

何となく音源の察しはついたので

二人でソロソロとお風呂場に向かいました。

僕はこの時、「やっと浮気疑惑が完全に晴れる!」

という気持ちの方が恐怖より強かったです。

若干の気味悪さはあったものの、

その時は連日の浮気疑惑が晴れると思った安堵感の方が強く

浴槽を覗くことに躊躇いはありませんでした。

そう、ここを覗くと髪の毛が大量に…ん?

予想とは裏腹に、そこには何もありませんでした。

先日の夜、僕が掃除をした時の綺麗なままの浴槽がそこにありました。

もちろん排水溝のフタにも、ゴミ一つ付いていません。

彼女と顔を見合わせ、

「なんなんだろうね?」等と言いながら

何の気無しに僕は浴槽の中に入ってしゃがみ込み、排水溝を覗き込みました。

覗き込んだところで、ただの排水溝です。

編み目状のフタ越しに真っ暗な空間があるだけ

水の流れる「こぽこぽ」という小さな音が聞こえるだけ

何もなくて良かったような不完全燃焼のような複雑な気分になりながら、顔をあげるのとほぼ同時に、

先ほどと同じ

「ごぼ!」っと音がして

突如、排水溝から水が溢れて来たのです。

足に冷たい感触が伝わります

唖然としながら、しゃがんだままの姿勢で足元を見ていると

排水溝から溢れてくる水に混じって、あの黒髪が大量に流れてくるのです。

「ごぼっごぼっごぼぼ」

音が不快に響きます

水が溢れては、また排水溝に消える

あの黒髪もまるで生きているかのように排水溝から這い出し、浴槽に広がり、また消えていく

その様子と、足に伝わる髪の感触と恐怖に耐え切れず

転げるように浴槽から飛び出しました。

恐ろしく長い間それが繰り返されていた気がしますが、時間でいうと3~4分くらいでしょうか

音が小さくなりはじめ、

当たり前ですが水が収まってくると自然に髪の毛も排水溝に消えて行きました。

後に残るのはフタに絡まった大量の黒髪だけ

その間

怯える彼女とに一緒にただ見ていることしか出来ませんでした…

これが霊的なものなのか

ただの排水溝の異常なのかは分かりませんが

ただただ「非日常的」だったのは確かです。

下手な文でしたので恐さが伝わらなかったかもしれませんが、

僕としては思い出すだけで寒気がするような体験でした。

追記

今日、管理人に電話をしたとこ

特に理由も聞かれずに直ぐに対応していただけました。

来週には業者が来て、

排水溝の点検をしてくれるそうです。

管理人の対応が早過ぎるのも、少し気になります

気にし過ぎでしょうか?

怖い話投稿:ホラーテラー チョコバナナサンデ-さん  

Concrete
コメント怖い
0
3
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ