中編3
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金縛り

私が小学5年生の時に体験した話。

その日はとても暑くむしむしした日でした。頭がポーっとするくらい暑くなにもする気にもなれず宿題や自由研究のこともほったらかしにして私は自分の部屋で扇風機を身体に当て昼寝をしました。

暑いなぁと思いながらいつもの様に睡魔がきてすーっと眠ろうとした時でした。

あれ?耳鳴り?

普段耳鳴りなんてしないのに。

ん?!あれ?!

声もでない!!身体も動かない!!!

そうこれが私の人生初めての金縛り。

私は初めての金縛りに

おぉぉ!!!これがよく聞く金縛りか!!!!目開けれるのかな。でもでも目開けて怖い幽霊いたらどぅしよう。落ち着かなきゃ。私落ち着いて!なんとかなるから!大丈夫だよ!!!

と訳のわからないことを心の中で叫んでいたらいつの間にか金縛りはとれていました。

金縛りがとれた瞬間自分の部屋にいるのが怖くなって茶の間にいる両親に

今私金縛りにあった!!!!身体も動かなくて声も出せなくてあれは金縛りだよ!!!!

金縛りの驚きと怖さで興奮ぎみにそう言うと両親は普通に

ふーん。おめでとう。

と言って人の話を聞いてないのか無関心なのかあっけない感じでした。

その日の夜いつもの様にお風呂に入ってテレビ見てさて寝ようかなぁと思った時に昼間のことを思い出しちゃってその日は両親の部屋で寝ることにしました。

自分の布団をもってきて、ここなら親もいるしなんかあれば助けて貰えるだろうし安心だ。と金縛りになれば声もだせない、身体も動かせれないことをこの時すっかり忘れて眠りに入りました。

夜中の2時頃トイレに起きてまた両親の部屋に行き寝ようとすると昼間の耳鳴りが...。

でも今回は両親もすぐ隣にいるし大丈夫。なんて余裕あること考えてるうちに身体も動かなくなり私は

昼間もそぅいぅ手口でやってきたじゃない。二度と同じ手にはひっかからないのに。ふふん。

完全に馬鹿な私。

そうだ!!目開けて見ようかな。怖いのきたってお父さんとお母さんいるもん♪へへ。

と思い目を開けたとき

赤いワンピースに肌が白く髪の長い女が私の斜め上に立ちながら私に指を指しながら

んふふふ。ふふふふ。

と甲高い声で笑っていました。私は

ぅわっ!本当に見えたょ!!!お母さんとお父さんにまぢ怖い報告出来んじゃん♪♪

と、怖さより見えた事実の方が嬉しくて調子こいてたら

その女がだんだん近づいてきて指をさしたまま私の顔を見ているのがわかりました。どこか妬ましそうに。

私はさっきの余裕はドコカに吹っ飛び

お母さん!!お父さん!!!女!女!女!女!知らない女が立ってる!なんで起きないのさ!!!女だってば!!!

当たり前の如く声が聞こえてる訳がない。

でも必死に叫ぶ私。

女はすぅーと私に近づき女の顔が私の顔の前まできました。

目を閉じたいのに女のガン見した状態から抜け出せない。

どうしよう、どうしよう、どうしよ、怖いよ怖いよ!!!あんたは怖いよ!!!!もぅわかったよ!!!!もぅいいよ!!!!

怖くて私は泣きじゃくった顔で女に叫ぶ。涙と恐怖で女の顔もよくわからなかったけど女の口から唾液みたいのがぼたぼた落ちてきてるように見えました。

頭の中は完全にパニック状態。

もぅいぃよ!!!!

泣きながら叫ぶとぷつりと金縛りがとけました。

やっと終わった。本当に怖かった。もぅやだと思った私はダブルベッドでいびきをかいて寝ている両親の間に入って寝ました。

そうとう疲れたのと両親の間で寝た安心感で母親に起こされるまで私は眠っていました。

ベッドからおりると私の布団がなく、私は母に

ねぇ布団どぉーしたの?

と聞くと母は

あんた寝ながら鼻血でも出したでしょ。もぅ使えないよ。

私の布団は一式捨てられました。

長くなってすいません。読んでくれてありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー 雪だるまさん  

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