短編2
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長い日本刀

俺は埼玉県のT市に住んでいて、現在、車の免許取るために地元のT自動車学校に通っている。そこの教官に聞いた話だ。

その日は2回目の乗車教習の日で、まだ2回目なので複雑な運転操作はせずに教習所内のコースを1時間ぐらいぐるぐる回ってるだけだった。

最初は戸惑っていたが、しばらくすると慣れてきてスムーズに運転できるようになり、教官も指示を出す必要がないと思ったらしく二人でしゃべっていた。そのうちトレジャーハンターとか徳川埋蔵金の話になり、そのときに教官から聞いた。

「掘り出すとかって話で思い出したんだけどな。俺の知り合いが土木業者やってんだけど、ある日工事現場でブルドーザーで地面掘ってたら日本刀の束がいくつか出てきたらしいんだよ」

「日本刀?名刀が出てきたとかですか?」

「いや、もう錆び付いててボロボロだったらしい。鞘から抜いたら崩れちまったんだと。だけどずっしりしてて一応真剣だったみたいだな」

なんだ。宝が出てきたんじゃないのかと少しがっかりしたが、そのまま話の続きを聞いた。

「でな、その束ん中に一本だけすごく長い刀があったんだってよ。」

「長い刀?」

「処刑用らしいんだよ」

一瞬、は?と思った。処刑用の刀?

「ギロチンってあるだろ。あれと同じで首をはねるためのでかくて重たい刀なんだとさ。」

いや、それって単にでかい刀ってだけじゃないの?と思っていたらそれに応えるかのように、教官が言った。

「あとで調べてみたら、やっぱり処刑場だったらしいな」

オイオイ、工事する前に調べとけよ

「本当ですか?大丈夫だったんですか?」

「いや、実際大変だったらしいぜ。俺の知り合いをはじめ工事に関わった全員が頭とか胸とか首筋が痛くなっちゃってよ

俺の知り合いなんか夢に泣いてる女の人とか肩組んで歩いてる侍とか出てきてさ」

ホントかよ。マジでそういうことあるんだと思ってた。

だが話はこれで終わらない。

「うわ~。マジでそんなことってあるんですね。もうそんなとこ何も建てられないですね」

俺がそういうと教官はニヤリと笑って言った。

「建ってんだよww」

はぁ!?思わず声が出た

「え、建ってるてなにが建ってるんですか!?」

「家www」

今度は声が出なかった。

「どこに建ってんですか」

「H市ww」

今でも建ってるらしい。心当たりがあったら気をつけてくれ

怖い話投稿:ホラーテラー オートンさん  

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Wは要らないな。話自体面白いのに、勿体無いな。