短編1
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年下の恋人

かなり年下の彼とラブホテルに行くのは2回目だった。

市内の普通のラブホテル。

一瞬だが、おおい被さる彼の肩越しに、歪んだ女性の顔が浮かんで消えた。

驚いたが、それほど怖さを感じなかったので黙っていた。

4ヶ月ほどで私達は別れたが、関係はダラダラと続き、私だけの想いが取り残され強くなっていった。

昼も夜も彼の事を考えている日があった。

あるとき彼から

「どうして気持ち悪い」

とだけメールがあり、それから連絡は全く来なくなった。

私はなぜか、「あのときホテルでみた歪んだ顔は実は自分だったのでは」と思った。

彼を思うあまり、時空さえも越えて姿を見せてしまったのでは……

そして今も、彼の前に現れ続けているのか。

それから彼を思い出しそうな物は全て処分し、誰かの事を一日中考えるような恋は二度としない、と誓った。

怖い話投稿:ホラーテラー サンゴさん  

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