短編2
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深夜のS峠にご注意を

I県とA県の県境にあるS峠の話を読みました。それは女を乗せる話だったけど、私達は違う体験をしました。

大学生の頃、部活の遠征の帰りにA県からI県に抜けました。深夜(確か1時くらい)でしたが、意外と車が多くて、S峠を通った時も5、6台とすれ違ったくらいです。

この日、私達は3台の車に分かれ、私は2台目の真ん中に乗りました。どの車も荷物と人でぎっちりで、しかも疲れてるし夏だったので暑くて暑くて。現実逃避のためにハイテンションで騒いでました。(窓は閉めてエアコンでした)

S峠もそんな感じで普通に通り過ぎ、しばらく走っていました。

すると、窓側の先輩がポツリと

「こんな時間にお爺さんがいるのってなんか変な感じ」

トンネルをお爺さんが普通に歩いていまして、地元の方だろうと何となくスルーしていました。けど、確かに言われてみれば時間も時間ですし、変です。でも幽霊にしては生きてる人らし過ぎて…そして皆で話をして、やっぱし地元民か徘徊と結論しました。どのみち大変だねぇ、と勝手に同情して休憩時に他の車のメンバーに話しました。

1台目「あぁ、いたねぇ。車も全然通らないのに爺さん怖くないのかな」

私達「でも対抗車はいたよね?」

3台目「対抗車はいただろう。だから入口にいたんじゃないか?夜道をスピード出してたから事故ると怖いし」

1&私達「………爺さん、中を歩いてたよ」

トンネルで対抗車にあったのは2、3台目。

爺さんとあったのは1、2台目は中。3台目は入口。

その後、事故ることもなく幽霊見た!!というハイテンションと共に無事帰宅しました。

でも、3台目が見た時、入口にいたってことはトンネルから出てしまったのでしょうか?私達のはぎっちりだったので諦めて、乗り込めそうな車でも待ちに戻ったのでしょうか?

そして対抗車はいつトンネルに入ってきたのでしょうか?始めから入ってたけど1台目だけ見えなかったのでしょうか?

今だに不思議で、考えると怖いです。

お一人ではもちろん、複数で通る時も、気をつけてください。

もしかしたらお爺さんがついてくるかもしれません。気をとられ過ぎると事故にもつながりかねません。見えなくても対抗車はいますから。

携帯から、初投稿しました。最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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