私たちが住んでいる部落には、昔から肝試しがおこなわれていました。
私も何度か参加したのですが、直接見えるというわけでは無く、何かがそばに居るという感じなのです。
寒気がしたりとかはありませんでしたが、空気が重いというか、「誰かがついて来ている」
といった感じなのです。そして、肝試しも終わり、自宅に帰る途中の事です。
一緒に参加されていた男の子が一言
「ねぇ、お兄ちゃんの横に女の人が立っていたよ」
それを聞いた私は顔が真っ青になりました。だってこの肝試しには女性は参加されていなかったからです。
その日の夜中、寝苦しかったので起きてみると、窓を叩く音が聞こえてくるのです。
「誰かいるんですか!」と声をかけると、窓を叩く音はすっかり聞こえなくなりました。
「ほっとしたー、また寝るか」と思い振り返るとそこには.......
「凄い形相をした女性が立って居ました」
余りの怖さに気絶してしまいました。
そして、気がついた時には、小鳥の囀りと共に朝になっていました。
とても怖い出来事でした。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話