だいぶ前、教えて貰った[青いグラス]という呪術を試してみた。
半信半疑のまま、真夜中、辻道に行き、おこなって、周囲を見渡しながら、おっかなびっくり、一部始終を終えた。
ビビりながら、帰宅し、バクバク音を立てる心臓が落ち着いて来た頃、救急車のサイレンの音が聞こえて来た。
音がだんだん近づいて来て停まった………
なんと、それは、今しがた、呪術で呪った相手の家に来た救急車だった。
そして、野次馬に紛れて、ヤツの家の前辺りで見ていると、ストレッチャーに乗せられ運ばれて来たのは、紛れも無く、俺が呪った相手だった。
口から泡を吹いて全身が痙攣した様に、ガクガクと奮えていた。
あれから、怖くてあの呪術は、使わなくなった。
ただの偶然なら、いいのだが…………
【後日談】
残念?ながら、助かってますよ(笑)元気に日常生活送ってます。
呪術が効いたかも、あいまいですし、呪詛返しの方法は、二通り知ってますから、何かの時には、使いますよ。
それに、[青いグラス]で、人を殺すには、相当な怨みと反動を覚悟しないと出来ません…。
俺は、ただ、怪我でもすれば…と、その程度でしたから。
恨みはありましたがね。(笑)
まぁ、救急車で運ばれたのを見れたし、あの時の奴の姿も見れたんで、充分、気は晴れましたよ。
次、使用する事は、無いと思います。
では。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話