短編1
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身代わりの猫

親戚のAちゃんの話。

当時Aちゃんは3歳くらいだったと思う。

Aちゃんの家から猫がいなくなった。

それもネズミ取りの薬を飲んでしまってからいなくなったようだった。

Aちゃんのお母さんの友人に占い師のような人がいたので猫の居場所を視てもらった。

当然もう死んでいるだろうとは思っていたが、やはり家の軒下で死んでいた。

Aちゃんのお母さんは猫を丁重に弔い、お墓を作ってあげた。

Aちゃんは20歳を過ぎた今も元気で生活している。

普通の話だが、Aちゃんのお母さんは猫がいなくなる2、3日前にもその友人に会っていた。

突然、友人から当時元気だったAちゃんが短命だと告げられていたのだ。

根拠までは私は聞かなかったが、あと1週間もたないとのこと。

手の打ちようもなく、友人も普通なら絶対に告げない話を親しいAちゃんのお母さんだからと、悩んだ末に話したらしい。

猫が姿を消したのはそれからすぐだった。

昔から仕掛けていたネズミ取りの薬を飲んでからの失踪なんて不自然過ぎた。

Aちゃんのお母さんの友人は、

『Aちゃんはもう大丈夫。猫が身代わりになってくれたから…』

と言った。

不思議な話でした。

怖い話投稿:ホラーテラー 久遠寺さん  

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