短編2
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さだこさんがきた!

とある廃屋のある部屋に貞子が出るという迷惑な噂が立った。

俺の友人の次郎がその部屋に行こうと誘ってきたので、軽く罵って断ったら一人でも行くと逆ギレして行ってしまった。

地主のサイトーさんとは顔見知りだったし、また謝っておくかなんて考えながら火サスを見ていたら

崖に犯人を追いつめたところで次郎から電話が掛かってきた。

次「やべぇ!やべぇ!」

俺「やばいじゃわからん」

次「で、でた!貞子!まじ!」

俺「見に行ったんだろ?」

次「四つん這いで!襲ってきて!やべぇ!」

俺「電話とか余裕だな。」

次「いや振り切った!映画!四つん這いで!まじ!」

俺「貞子って四つん這いな訳?」

次「え、あれだろ?呪怨の」

そこまで聞いて馬鹿は怖いと思いつつ「落ち着いたらもう帰れ」と言って電話を切った。

後日サイトーさんに会ったので先日のことを詫びたら「いつものこと」と許してくれた。

サ「それはそうとよければ一度確認してきてくれない?」

サイトーさんによれば昔から色々な噂が立っており、荒らされ放題なんだそうだ。

俺「そう言うことなら確認してきます」

俺は後日廃屋に向かうことになった。

そして当日。俺が行ったのは昼だったが、なるほど確かに雰囲気がある。

夜来れば肝が冷える思いもするだろう…と外見は思えた。

しかし…中はひどい有様でよくわからない落書きが壁一面にされているわ、ゴミが散乱しているわで見るからに不良のたまり場と言う感じだった。

俺「これはひどいな…」

女「ほんとですよね」

独り言のつもりだったが、返されてビックリ。

どうやら地元の子らしく、俺の車を見て中に入ってきたのだという。

不法侵入だから帰れと行ったら大人しく帰ったので探索を続けたがその他特に何もなく、サイトーさんに報告しに帰った。

俺「こんばんわ、行ってきましたよ。」

サ「ごくろうさん、どうだった?」

俺「ゴミが散乱してて、落書きだらけでしたが床穴等危険なとこはなさそうです」

サ「おお、じゃ大きな怪我はしないね。で、いた?幽霊」

俺「いや、いるわけないじゃないですか」

サ「二十年以上前だから君は知らんだろうがあそこはそう言う理由で廃業したんだよ、確か青いワンピースの女の子が出るとか…」

話を聞いて絶句し、そう言えばあの周りに民家はないなと妙に納得した。

「みたの?」と聞かれたので素直な子でしたよ と返した。

サイトーさんは「そう」と笑った

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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