短編1
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最後尾

あるクリスマスイヴの真夜中に外から声が聞こえてきました。

「最後尾はこちらでーす。最後尾はこちらでーす。」

ずっと聞こえるし、元気の無い女の人の声だったので、気味が悪く、なかなか寝付けませんでした。

いくらか経つと、さっきより声が近づいてきたように感じてきました。

勘違いだろうと思って、布団に頭まで入れた瞬間、ピンポーンとインターホンが鳴りました。

しかも、先程の声がドアの向こうから聞こえるようでした。

無視していると、ドアを叩かれ、

「最後尾はこちらでーす。最後尾はこちらでーす。」と言い続けているのです。

朝になると、音は止みました。

昨日の事も忘れるように、そしてクリスマスなのでケーキを買いに出掛けました。

思っていた以上に店の周りは混んでいました。

周りを見ると、『最後尾』と書かれた看板を持った女の人が、

「最後尾はこちらでーす。最後尾はこちらでーす。」と一生懸命言っていました。

その女の人の前に行って、列に並ぶと後ろから

「やっと来た」

と聞こえたような気がしました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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