短編2
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先生と弟子

高名な超能力者がいました

仮に先生とします

先生は時折、非公式に警察からの依頼で

行方不明者の捜索や難事件の捜査などしてきました

今回も先生は警察に依頼され

行方不明者の捜索をすることになりました

先生は弟子を連れ捜索を始めました

「先生、やはりここが現場ですか?」

「そうだね。人は感情強く抱くとその場にその思念を残す

 残留思念だ、ほぼ間違いなくここが現場だろうね」

先生は行方不明者の持ち物から透視をし

何とか、行方不明者が既に殺されていること

そして、どこで殺されたかを知り

現場にやってきたのだ

「…先生これは…」

「そうですね、どうやら殺されたのは一人、二人じゃないようです

 殺された人たちの憎悪や恐怖といった

 殺される寸前に残された思念が渦巻いていますね」

「私は怖いです」

「だが、私達は感じとり続けなくてはならない

 それが能力を持った者の義務だからだ」

「しかし、対象者がここで殺されたなら

 これ以上、対象者の追跡はできるのですか?

 死体は思念を出しません」

 

「ええ、確かにそうかもしれません

 でも別の手がかりも浮かんでいます。

 この中に犯人が残した思念が必ずあるはずです」

「だけど、これだけの数の思念が有ったら

 その中から犯人のものを特定することなんか……あ!…」

「そうです。おそらくそれが犯人がここに残した思念です

 これだけの、不の思念が渦巻くなか唯一

 楽しそうに喜んでるそれが…」

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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