短編2
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ドアの前のシミ

私が学生時代に住んでいたマンションは、4階のかど部屋で、エレベータを利用して上がるとドアを出てすぐ部屋の前に来ることができる場所でした。

ある日、深夜のバイトを終え、いつものようにマンションのエレベータで自分の部屋に帰ると、鍵がうまく入りません。

しばらくガチャガチャと鍵穴と格闘していると、ふと、ドアの前の足元に、見慣れないシミがあるのが目に入りました。

どうやら、別階にエレベータが止まって、私はそれに気づかず他人の部屋に入ろうとしていたのです。

そそくさとまたエレベータに乗り込み、自分の部屋に帰りました。

数日後、やはり深夜帰宅して、エレベータから降りると、またもやドアの前のシミが。

数日前と同じ状況です。

まいったな。エレベーターが故障していて、いつも途中の階で止まってしまうのだろうか?

またエレベータに乗り込み、自分の部屋に帰りました。

そんなある日、久しぶりに早めの時間に帰宅すると、マンションの周りに人だかりとパトカーが。

青い顔した大家に話を聞くと、例のシミの部屋の住人が家賃の滞納をしていたので訪問したところ、変わり果てた住人を発見したということでした。

話を聞いた私は、急に例のシミが思いだされ、

寒気がとまりませんでした。

そして、数日後、私はまたドアの前にシミを見つけることになります。

今までと違ったのは、そのドアは紛れも無く私の部屋だったことです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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