短編2
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夜釣りでの体験

そのポイントは海流の関係で魚がめちゃくちゃ釣れる。

そして、海流の関係で死体も頻繁にあがる。

そんな場所で夜釣りをしていたときの話です。

オイルランプを灯しそのあかりだけを頼りに仕掛けをセット、真っ暗な海へと仕掛けを投げ込んだ。

待てど暮らせどもあたりはこない。

お盆で帰省している友達からの飲みの誘いを断ってまで来たのに…

ボウズは切なすぎる…

何時間過ぎただろうか、釣れなさすぎて眠くなってきた。

ハッと気がつくと眠りにおちていた。

おそらく5分くらい眠っていただろう。

真っ暗だ。

ランプのオイルが切れてしまっていた。

ジッポで手元を明るく照らしてオイルを補給し、再度点灯した。

ウキの状況は?と真っ暗な海に目をやると20mぐらい沖の水平線に何か不自然な物体が薄っすらと見えた。

オイルランプの灯りをそちらへ向けて、目を凝らしてよく見てみると上半身だけ海面からでた無数の人間だった。

ヤバイと思うのと同時に片付けをしはじめたのだがあせってしまい、うまいこといかない。

ちらちらと海面の様子を直視できぬままうかがっていると、どうやらその無数の人間は徐々にこちらへと近寄ってきてるようなのだ。

思いつく限りの御経?念仏?みたいなもんを唱えながら必死に片付けた。

片付け終えてもう一度、海に目をやると先ほどまで海面にただよっていた無数の人間の姿は消えていた。

ひと安心して、逃げかえろうと立ち上がった瞬間、岸壁のすぐ真下、ほんと自分の足もとにうつぶせになって漂う子供の水死体があった。

海水パンツをはいた男の子だった。

いつから漂っていたのかはわからない。

椅子に座ったまま作業をしていた私の視野には入っていなかったが、おそらく釣り始めたときからそこにいたのだろう。

そして、なんだかの形で私にうったえかけてきていたのだろう。

怖い話投稿:ホラーテラー NBTさん  

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1980
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