短編1
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テレビ放送

あれは1995か6年あたりの夏。

当時中学生だった俺は部活へ行く為、

朝4時くらいに目が覚めた。

朝から酷暑で外はカンカン照りだった。

眠い、ダルいながら 適当に着替えて、

朝食をとるためリビングへ…

テレビをつけた。

砂あらし…何の番組もやってないじゃんとか思ったら、

ひとつだけ放送してる局があった。

どこだったか忘れたが、

そこから流れてきた映像は脳にこびりついている。

――

―――

燃えている家々が映った。

たくさんの飛行機、

ナレーション「何千何万もの罪もない命が奪われ…」

この辺りで戦争関連の映画紹介かなと思った。

ぼんやり見ていると遊女?みたいな女の人が炎の中で気が狂ったみたいにケタケタ笑いながら、

「ぼうや、わたしのお乳すうかい…」

と不気味な笑顔を浮かべていた。

とても気分が悪くなり逃げる様に部活へ向かった。

帰宅後、

朝の放送が気になって新聞のテレビ欄を見たが、

その時間帯

どの局も放送はなかった。

映画紹介的な番組は勿論、どの局もニュースからはじまってたし、

成人してからあの映画?について調べたが見つける事はできなかった。

もうすぐ暑い夏がくる。

テレビをつけるとあの遊女が笑ってそうで嫌だな。

怖い話投稿:ホラーテラー 古物商さん  

Concrete
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