短編2
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そろばん

初投稿です。

あまり面白くないかもしれませんが、お暇な時にでも読んでください。

小学5年の頃。

私はそろばん塾に通っていました。

授業時間は、夕方5時〜6時まで。

その日、学校から帰った私は、塾にはまだ時間があるので友達のSちゃんと自宅の庭で遊んでいました。

記憶では、確かかくれんぼか…秘密基地ごっこのような、神秘的(笑)な遊びだったと思います。

さあ、もうすぐ塾の時間かな?

お祖母ちゃんが私を呼ぶ声がしました。

「○○〜、もうすぐ5時だよ!そろばんに行きなさい!」

家に入り時計を見ると、4時45分頃。

「Sちゃん、そろばんの時間だからゴメンね。」

「わかった。また明日ね〜」

私は友達とバイバイし、カバンを持って塾へ。

いつもの様に、町内の5時のチャイムが流れ…

いつもの様に、出席のスタンプを押してもらい、授業を受けました。

家に帰って驚きました。

庭には、まだSちゃんがいたのです!

「あれ?Sちゃん、何か用事」

すると彼女は

「え、何言ってるの〜かくれんぼの途中でしょう?」

(確かかくれんぼだったと思います。友達は私を探していました。)

「○○ちゃん、塾のカバンなんか持って!こっそり逃げようとした?」

私はびっくりしました。

慌てて時計を見ると、4時45分頃。

「えっ?時間が戻ってる?」

必死に友達に、今そろばんに行った事を伝えましたが、分かってもらえず…

そうこうしている内に

「○○、もうすぐ5時だよ!そろばんに行きなさい!」と、祖母の声が。

「お祖母ちゃん、今そろばんに行ってきたよ?」

祖母にも説明するが、相手にされませんでした(笑)。

嫌だな〜、2回も塾に行かなきゃいけないの

友達にも「そろばんの時間だからまた明日ね。」と別れを告げ、本日2回目の塾へ…

再び5時のチャイムが流れる。

先生に出席帳を見せると、

「あら?今日のぶんのスタンプが押してあるね。先生、前に間違えて押しちゃったかな(笑)」

と言われました。

内心、

「先生、さっきスタンプ押したのに忘れてるの?」と思いました。

授業のプリントも、さっきの内容と同じ。

答えが分かっているからスラスラ解けました。

その日は、プリント提出が一番だったこともあり、早く帰らせてもらえました。

夕食時、皆にこの出来事を話したのですが…

「時計の見間違いだろう?」

とか

「お祖母ちゃんは、一回しか呼んでないよ?」

とかで信じてもらえませんでした。

中学生の時にも、何度か時間が戻った体験をしています。

20分〜30分くらいでした。1度時計を見た後、ふとまた見ると、時間が戻ってるといった感じです。

でも、まるまる一時間戻ったのはこれが最初で最後でした。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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