中編4
  • 表示切替
  • 使い方

怖いというより不思議

N県S市の少し山を登った所に

よく話しに聞くような廃墟がありました。

中学生の頃夏休みに

友達6人と遊んでいた時

ふと、探検に行こうという話しになり

特に心霊スポットに行こうという訳ではなく

いつもとは違う遊び場をみつけたい。

そういう雰囲気で廃墟へ行きました。

時間はお昼過ぎでまだ明るかったので

怖くもなかったのですが

山の中という事もあり

涼しくて、少し不気味な感じがしました。

廃墟は別荘という感じで

門も施錠されていましたがよじ登り入りました。

家の扉まで少し道があり広い庭が続いていました。

雑草が少しはえているだけで

所々に木がはえていました。

昔は綺麗にされていたのだろうな

と思いながら歩いていると

不思議な事に気づきました。

右にはえている木

左にはえている木の場所が左右対象で

広い庭だと当たり前なのかもしれないけれど

少し違和感を感じました。

私たちは割られて

あいていた窓から建物内に入り

一階二階とまわりましたが、

少し荒らされているだけで

特に何もなく出てきました。

流れで建物の裏にまわると

そこには

廃墟に入る扉までに続いていた庭を

鏡にうつしたような庭がまたあったのです。

凄まじい違和感を感じたのですが

6人全員アホでして

後で遊ぼうと1人サッカーボールをもってきていたので

ここで遊ぼうという事になり

その日は裏の庭で遊んで帰りました。

別日にまた廃墟の庭が涼しかったのもあり

遊びにいこう!

となりました。

廃墟につき裏庭に回ろうとした時

先頭を歩いていた子の足がとまりました。

どうしたのかと覗いてみると

私たちが遊んでいたはずの庭は跡形もなく

廃墟の裏は滑らかな崖になっていて

遊べるような場所ではなかったのです。

その廃墟は昔より

一層まわりをかためられ

入る事が出来なくなってはいますが

取り壊される事なく

まだその場所にありつづけています。

何かいわくでもついているのでしょうか。

今でも友達と会うと話す不思議な体験です。

私には霊感なんてものはないです。

だけど信じているし

不思議な事が周りにおこっているのは確かなので

前にも書いたタイトルで

短編ではありますが少しずつ書いてみようと思います。

私は友達のAちゃんとドライブによくでかけます。

夜が多く、その日はM県にある星が良くみえる公園にいきました。

駐車場があって

階段を降りるとその公園はあります。

地面は芝生で、横には小さな池がありました。

ベンチに座りたわいもない話しをして2時間位たった時

私「あれ?この池まで水が流れてくる所、道になってない?」

A「本当だ!」

何故今まで気づかなかったのか

小さな池まで水が流れてくる所が道になっていて

所々に小さな灯りがともっていたのです。

私「ちょっと歩いてみようか!」

A「イイね!いこう!」

そういって私たちはその道を歩こうという事になり

ベンチからその道まで少し距離があったので

歩きながら「遠目でも綺麗だね」なんて言っていました。

目的の道まできた時

A「やっぱりやめようか」

突然何を言い出すのかとは思ったのですが

私もなんとなく乗り気ではなくなり

「そうだね」と言いました。

またベンチに戻って

話しをダラダラしていたら

いつから居たのかはわからないけれど

駐車場から数人の男女の話し声が聞こえてきていました。

私「誰かきたみたい」

A「だねー。夜だし車きたらわかると思うんだけどなー。」

私「確かに…にしても駐車場めっちゃ盛り上がってるw」

A「え?」

私「え??」

A「いや、車にイタズラされても嫌だからちょっと見てくるわ!」

そういって駐車場を見に行ったAちゃん。

そそくさと戻ってきて

A「帰ろうか」

と一言。

私は反論することもなく帰る事にした。

なんとなく思っていたこと。

階段を登って駐車場についた時

確信にかわりました。

誰もいないのです。

車に乗り込んだ瞬間

Aちゃんの携帯が鳴りました。

メールです。

Bちゃんからで

「何してる?」という普通のメール。

Bちゃんが普通の子なら

なんだーBちゃんかー

とか言えたのですが

Bちゃんは霊感持ち。

とりあえずその場を速攻ではなれました。

Aちゃんはぞく?にいう取り憑かれやすいタイプなのだそうで

一度Bちゃんの祖父にAちゃんの人格がかわる位の強力な霊に憑かれた時に

祓ってもらった事があるんです。

Bちゃんはなんとなくメールしただけだそうです。

(本当かどうかは謎)

帰りの車中では

CDが途中で動物みたいな鳴き声が入った位で

特に何もなく、

明るい話しして帰ろう!と馬鹿話して帰りました。

別日にその話になった時

Aちゃんには話し声がボソボソしか聞こえていなかったそうで

私の言った「盛り上がってる」といった言葉にもしかして

と思って見にいったらしいです。

あの女の人の笑い声もこの世のものじゃなかったのかなー

なんてなんだか不思議な感覚になりました。

またまた別日

M県が地元の子に変な話しは抜きで

あそこの公園いった話しをしたら

昔その公園の駐車場でカップルの自殺があったのと

水が流れてくる元がダムでそこでも自殺があるとか無いとか。

結構有名なでる場所だったみたいです。

成仏できてない霊が

浮かばれる事を祈ります。

怖い話投稿:ホラーテラー 雪見大福さん  

Concrete
コメント怖い
00
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ