ずっと昔、小学生の頃に住んでいた家の跡地にアパートが建ちました。
そこに本当に偶然ですが、友人が部屋を借りたそうです。
友人とは高校からなので、そこが元私の自宅だと知りませんでした。
勿論、そのアパートに曰くはないし土地にもありません。
少し離れたところに駐車場を借りました。
地域としては田舎ですが徒歩三分にコンビニがあり、公民館や昔ながらのパン屋や蕎麦屋なんかの小さい商店街があり、かなり生活しやすい場所。
友人は気に入っていましたが、駐車場だけが気になっていたそうです。
狭いけど道に面していて出入りしやすい。
だけど、真夜中に変な音が聞こえてくる、気がする。
ギイギイとぶらんこが揺れるような音。
民家があるから、ジムの器具かな。真夜中なのに迷惑だなぁと思っていたそうです。
引っ越しの話を聞き、住所を聞いた私はあまりの偶然に驚きました。
懐かしくてなんだか嬉しくなって、地元の友人に電話を入れました。
「そうそう八百屋さんが潰れて、今は駐車場になってるんだよ」
友人が借りた駐車場がそこかなと、すぐにわかりました。
ということは奇妙な音は、八百屋の隣にあった幼なじみの家の蕎麦うちの機械音かな?と思いました。
けど昔は、はた織りみたいな音だったような。
「八百屋のおじさん、歳だったもんね。入院でもしたの?」
「自殺したんだって。お店で首を吊ったらしいよ。朝、おばさんが発見して」
ギイギイという音は。
確認はしてませんが、もしかしたら友人が借りた駐車場スペースの上が現場なのかもしれません。
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怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話