短編2
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怖い話の別バージョン

よく怖い話で『肝試しで廃墟に行き、一人がその最上階から手を振る』って話ありますよね?

んでちょっと別バージョンを考えてみました。完全創作かつ長文駄文なのでお暇な方はどうぞ。

ある若者グループが地元で有名な廃墟へ肝試しをすることになった。

そこは元・病院で昼でもかなり雰囲気があり、『中に入ると自分の物ではない足音が聞こえる』などのメジャーなものから『ヤミ医者が暴力団の指示で臓器取引をしていた』など、違う意味でも怖い噂が聞かれる場所だった。

そんな場所へ夜も遅い時間に着いた一行は、あり過ぎる雰囲気になかなか中に入ることが出来なかった。

幸いにもその日は満月であたりは懐中電灯が無くても充分明るかったが、そのせいか廃墟の入り口は一層暗く、陳腐な表現だか地獄の入り口の様であった。

そんな中、仲間内でも豪胆で幽霊など全く信じていない男が、一人で中に入り最上階から手を振る、と言い出した。

出来るもんならやってみろ、とはやし立てられた彼は懐中電灯を手に勇んで中に入っていった。

するとものの十分もしないうちに最上階から懐中電灯らしき明かりが映り、人影がこちらに無かって手を振る様子が見て取れた。そしてまた十分もしないうちに入り口から男が戻ってくる。

「お前すげえな!怖くなかったのかよ?」

「いやあ、中に入ったら直ぐに違うグループと鉢合わせたんだよ」

「へえ、俺達以外にもいるんだなー」

「『ひとりで来たのか』って聞かれたから『ツレが外に居る』って言ったら『これから外に出る』って言ってたぜ」

「…え?」

「別れてからは全然こわくなかったな、上からでもお前らの顔が分かったぜ」

得意げに話す男を除いてその場がシンと静まり返る。男が入ってから出てくるまで誰一人出てきていない。

仲間が勇気を出して男に話しかける。

「…お前が入ってから出てくるまで、誰も出て来なかったぞ」

「は?なに言ってんだよ、

その人たち、お前らの後ろで手を振ってくれてたぞ」

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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