短編2
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虐待された子の霊

中3の夏、俺が体験した話。

俺は、中3の夏に石川県のとある町に引越ししてきた。

大きくて、前のボロイアパートとは、全く違ったので自分なりにもすごい、嬉しかった。

親父の転勤を心からありがたいと思った。

引っ越した次の日のことだった。

俺は、徹夜で大量の宿題をかたずけていた。

3人が皆寝ただろうと思った時だった。

「エーン・・・エーン・・・」

少女っぽい泣き声が聞こえてきた。

妹はもうねてるはずだし・・・。

気にせず宿題をしてると、また

「エーン・・・エーン・・・」

聞こえてくる。

さっきより近くなってきた。

どんどん俺に近ずいてきてるのが分かる。

ついに、俺の後ろまで来た。

持ってるシャーペンが震えて動けない。

「おにぃちゃん」

低い声で言われた。

「どうして助けにきてくれなっかたの・・・?」

何を言われているのか分からない。

後ろに少女が立っているのが分かる。

「助けにきてくれれば死なずにすんだのに・・・。知ってたんでしょ?春子がパパにぶたれてたこと。」

春子は俺の妹の名前。

俺は恐る恐る後ろを振り返ってみた。

そこには、顔から血が滴っていた女の子がいた。

妹ではなかったけれど。

「おにぃちゃんも一緒にいこ・・・」

そういって俺に歩み寄ってきた。

「ぎゃぁぁぁぁ!!」

・・・

「大輔、大輔、大丈夫!?」

きずくと俺の横に3人がいた。

「うなされてたけど大丈夫?」

俺は机の上で寝ていた様だった。

翌朝になっていた。

「おにぃちゃん、私、怖い夢みたの・・・。」

春子が言ってきた。

「あのね、寝たら、血を垂らした男の子、おにぃちゃんぐらいかな?その子がね、俺の妹、迎えに来たぞ。大輔だぞ?わかる?春子。

っていわれたの。」

それで俺は自分も同じ夢を見た、と言った。

その3ヶ月後、俺たちはまた引っ越したけど、その間あの夢は見なかった。

あとで分かったことだけど、昔その部屋で虐待があったということを知った。

虐待された子の名前は、

大助と晴子。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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